2021.08.31

【データから分析!EC商戦】父の日、ウナギ・海鮮グルメで新規参入組躍進 「食品」「日本酒・焼酎」をランキング化

父の日、ウナギ・海鮮グルメで新規参入組躍進


【日本酒・焼酎】ジャンル

10品目中9品目が飲み比べ


【日本酒・焼酎】ジャンルでは、例年「父の日」でランクインする顔ぶれが、今年も売り上げを伸ばしたようだ。楽天市場の【日本酒】ジャンルの不動の王者は、1位の本坊酒造。種類の異なる日本酒の飲み比べセットで、2品目をトップ10内にランクインさせた。



【日本酒・焼酎】ジャンル 10品目中9品目が飲み比べセット

2位の「酒蔵あさびらき 十一代目源三屋」の「飲み比べ 5本セット」は、2004年の楽天市場出店当時から販売している人気商品だ。内容量や送料、のしなど、出品当時から顧客の声に応じてブラッシュアップを続けているという。2021年8月時点で、同商品の総レビュー件数は8741件に及んでいるとしている。


酒蔵あさびらき 十一代目源三屋の日本酒飲み比べセット。レビュー件数は8000件以上に及ぶ

7位の上善如水オフィシャルショップの「上善如水 父の日限定飲み比べセット」は、楽天市場では前年比で12%売り上げが減少した。一方、auペイマーケットやAmazonでの売り上げが伸びており、同社の通販部門全体では、10%以上の増収となった。定番の上善如水のほか、海外輸出限定酒や季節限定酒など6品目をセットにした人気商品だという。

 

小売店に忍び寄る酒造ECの影


ある店舗の店長によると、コロナ以降、酒蔵が直接、楽天市場に出店するケースが相次いでいるという。コロナ禍で、休業を迫られる飲食店が多く、卸せなくなった在庫を抱えた酒蔵が、消費者への直接販売を始めているようだ。ECに強い酒蔵が増えれば、酒類を扱う小売の店舗との競争が激化することになりそうだ。「酒蔵が自社でECに乗り出した場合、利益率は非常に高く、小売店の比ではない。獲得した利益をモール内広告に投資すれば、あっという間にセールの強豪商品になるだろう」(酒類小売店舗店長)と話す。


※本記事で使用したデータは、Nintが提供するデータ分析サービス「Nint ECommerce」を活用して得た。「Nint ECommerce」では、楽天市場やアマゾン、ヤフーショッピングといった主要ECモールの分析が行える。ジャンルの売り上げや個別の商品の売り上げを分析できるだけでなく、ショップごとの売り上げや、出店店舗別の広告の出稿状況のデータも収集できる。モール内のジャンルごとのトレンドや、競合他店の売れ筋商品の変化、広告出稿状況を分析することが可能だ。

Nint ECommerce→https://www.nint.jp/ec/




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事