2020.04.02

【受賞店に聞く】 「インポートセレクトmusee」、海外ニッチアパレルを国内富裕層に

橋本聖一郎社長

〈楽天SOY2019 ジャンル賞 バッグ・小物・ブランド雑貨〉

楽天SOY(ショップ・オブ・ザ・イヤー)2019を受賞した「インポートセレクトmusee(ミュゼ)」を運営するマークス&ランは、洋服やバッグのニッチな海外ブランドを発掘し、国内の30~50代女性を中心に販売している。他社にない海外ブランドをラインアップし続けた結果、売り上げは伸びており、2020年8月期のEC売上高は28億円になりそうだとしている。

同社は2008年頃に「ヤフーオークション」に出店してEC事業を開始。2012年頃に楽天市場に出店した。現在は、「バイマ」や「マガシーク」などにも出店している。楽天市場での売り上げが最も多いという。同社の顧客には、地方在住で海外ブランドを入手しにくい人や、都市部在住でも百貨店にない商品を求める人が多いのだという。

同社のEC運営における最大のこだわりは「仕入れ」にあるという。国内のアパレル商社から情報を入手し、人気が出そうだがまだ国内市場にないような商品を発掘しているという。年に2~4回、イタリアを中心とした海外の展示会に、買い付けに訪れて商品を探すのだとしている。

「値付け」も、同社のEC運営の生命線だ。百貨店でラインアップされているような有名ブランドを、より手ごろな価格で提供するようにしている。一方で、百貨店や他社がラインアップしていないような希少価値の高いブランドには、高い価格を設定する。その結果、人気が出るケースもあるという。

こうした同社の「仕入れ」と「値付け」の妙は、「百貨店やセレクトショップ、雑誌、インスタグラムなどで見かける商品についての市場調査を欠かさないことから生まれる」(橋本聖一郎社長)と話している。

2019年8月期の売上高は前期比40%増となったという。今後は、インポートブランドを使ったコーディネートを発信し、ショップ自体の認知度も高めていきたいとしている。


「インポートセレクトmusee(楽天市場)」

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