2021.08.24

JADMA、2020年度の通販売上高は20.1%増の10.6兆円 「通販市場売上高調査」の速報値公開

公益財団法人日本通信販売協会(JADMA)は8月23日、「2020年度通販市場売上高調査」の速報値を公開した。2020年度の通販売上高は、前年比20.1%増の10兆6300億円になった。コロナ禍の購入手段として拡大し、調査開始以来初の伸び率20%以上を記録した。

JADMAは、2021年6月24日~8月13日の期間、2020年度(2020年4月~2021年3月)の通販市場の売上高についての調査を実施した。調査における通販市場の売上高は、会員情報に加え、同協会会員434社(調査時点)を対象に実施した「第39回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員386社の売上を加えて算出している。

調査の結果、2020年度の通販の売上高は、前年比20.1%増の10兆6300億円となり、金額ベースでは前年に比べ1兆7800億円の増加となった。コロナ禍の購入手段として活用されたこともあり、調査を開始した1982年度以来初めて、20%以上の伸び率となった。直近10年の平均成長率は8.7%で、マイナス成長を記録した1998年度以来、22年連続して増加傾向が続いている。

通販市場の傾向として、モール系が堅調であること、商材では家電系や家具、食品系など、在宅時間を充実させる目的の商品が好調であることが挙げられるとしている。

同調査の詳しい結果は、2021年11月に商品別や媒体別などを分析したレポート「第39回通信販売企業実態調査報告書」として刊行予定となっている。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事