2020.04.06

【成長ショップ物語】 「Re:CENO(リセノ)」、利益を2倍に改善、商品数も減らす

山本哲也社長

家具やインテリア品のECサイト「Re:CENO(リセノ)」を運営するフレーバーの2019年10月―2020年3月期(中間期)のEC売上高は、前年同期比約8.0%減になる一方で、営業利益は2倍と大幅に伸長する見通しだ。3月20日の時点では、同2.18倍に伸長しているという。

同社は、2年ほど前から、売り上げを伸ばす施策から、利益重視の施策へシフトした。施策としては、自社のオリジナルブランドの家具やソファの販売に軸を切り替えるなどした。同社のECサイト上には、2万~3万SKUの商品が掲載されているが、売り上げの約40%以上を占めているのが、15年から開発を始めた自社のオリジナルブランド「Re:CENO product(リセノプロダクト)」だ。

2014年ごろから、運営しているインテリアのオウンドメディア「Re:CENO Mag(リセノマグ)」も活用し、自社ブランドの情報発信を定期的に行うことで、相互連携できるようにした。現在、オウンドメディアには、1日5000人が訪れるという。

同社は、自社で商品開発を行うために「Re:CENO LAB(リセノラボ)」という、家具やインテリア商材の製作実験室を設けている。海外の工場の協力で生産は成り立っているが、サンプルの検証などを自社で行えるようにし、商品開発を強化している。

他にも、2020年9月期中までには、ECの商品を約半分まで削減する予定としている。ロングテールの逆を行く戦略を用いて、「よりD2C型のブランドとなるように商品展開からも世界観を統一していく予定だ」(山本哲也社長)と言う。また、「ITドリブンのインテリアECにおいて、商品数を減らしていく戦略は、他社では見かけない」と話している。


「Re:CENO」

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