2021.08.21

フルーツ大福の「弁才天」、半年でEC月商が1500万円に リアルで人気の和スイーツが通販でも人気

フルーツ大福の製造販売を手掛ける弁才天は2020年12月に、ECサイトを開設して半年間で月商1500万円となった。実店舗の増加に伴う、商品の認知拡大がネット通販の販売を押し上げている。

【<画像15点>目にも美味しい色鮮やかなフルーツ大福】

同社は2019年10月に創業した。のれん分け制度を採用し、7月26日時点で全国に54店舗を展開している。大福を選んだ理由について、大野淳平社長は「甘いものは苦手な自分が、10年前に高級いちご大福を食べて感動を覚えたことがきっかけだった」と振り返る。

ECサイトを開設したのは、地方の人に大福を届けたいと考えたからだ。東北など店舗がない地域の消費者から、「弁才天の大福を食べたい」というSNSのダイレクトメッセージが多数寄せられてEC事業への参入を検討した。

ネット通販への広告投資は行っていない。のれん分け制度で各地域にリアル店舗が開店したことにより、地域の人が口コミで商品の良さを伝えている。


人気のフルーツ大福

商品を購入した顧客がインスタ映えを意識して、フルーツ大福を二つの断面にカットした写真をインスタグラムでアップロードして、潜在顧客の獲得につながっている。

また、「ドルチェ&ガッバーナ」のような高級ブランド企業に対する法人向け販売で商品やサービスの認知を広げている。フルーツ大福を購入した法人が、そのブランド品を購入した顧客に対し、フルーツ大福をプレゼント。富裕層への訴求となって、ECサイトの利用者を増やしているという。

また、芸能人がプレゼント用として大福を購入し、インスタグラムで拡散したケースもあった。本社のある愛知県名古屋市を中心にリピート率は5割を超えており、2022年度のEC売上高は3億円を目指している。


「弁才天」
https://benzaiten-daifuku.jp/



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