2021.08.22

「洋服の青山」、ライブ配信で新商品を開発 ECサイトで先行発売

特設ページで商品の魅力を発信

「洋服の青山」を展開する青山商事は近年、オンラインでの販売を主軸とした商品展開を強化している。8月5日にはSNS上のライブ配信を通じ、ユーザーと共同で開発したブラウスの先行販売を自社ECサイトで開始した。

青山商事の2021年3月期におけるEC売上高は、前期比56.7%増だった。コロナ禍の打撃による実店舗不振もあり、ECの存在感が急速に高まっている状況だ。

抗ウイルス加工マスクやEC先行販売のテレワークウエアなど、ECを主体にした商品の展開も好調の要因だ。

ECサイトの新規利用層も拡大する中、ユーザー接点としてSNSの活用を進めている。「インスタグラム」では、用途やユーザ層に合わせた4アカウントを展開。スタッフによるコーディネート画像の投稿に加えて、ライブ配信も定期的に実施し、商品情報を発信している。

その中でも特徴的な取り組みが、「インスタグラム」での配信を通じてフォロワーと商品を開発する共創企画「みんなの声でつくろうプロジェクト」だ。

今春、「洋服の青山【レディースアカウント】」で開始した同企画では、ライブ配信を視聴する女性フォロワーとともに、「理想の仕事服」を共同開発。アンケートやライブ中のヒアリングなど、リアルタイムで交わされる意見をもとに商品開発を進めていく。


ライブ配信を通じて商品を開発

プロジェクト発商品の第1弾として完成したのが「袖たぽバイカラーブラウス」だ。腕時計を見やすい袖丈設計や透けにくい素材の採用など、実際に仕事服として利用するユーザーの思いを反映している。

価格は3190円(税込)。価格設定もアンケートへの回答内容を参考にしたものだ。

自社ECサイト「洋服の青山 オンラインストア」では7月30日、企画の特設ページを公開。

8月5日にECでの先行販売を開始した。

8月29日には、第2弾となる「もちもち丸洗いニット」の販売も開始する。SNSを通じた商品企画は以降も継続して実施する計画だ。「非常に挑戦的な取り組みだったが、配信の視聴状況や商品への反響にも手応えを得ている」(広報)としている。


「洋服の青山 オンラインストア」
https://www.y-aoyama.jp/



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