2021.08.20

楽天、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」を年内開始 ネットスーパー事業参入を支援

楽天グループ(楽天)は8月19日、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」の提供を2021年内に開始すると発表した。それに先立ち、群馬県を拠点に1都14県でスーパーマーケット「ベイシア」138店舗を展開するベイシアと、「楽天全国スーパー」への出店について合意する契約を締結した。ネットスーパーを運営するためのシステムの提供、集客や販促活動の支援などを一気通貫で実施するプラットフォームにより、事業者のネットスーパー事業参入を支援する。

2021年内にサービス開始予定の「楽天全国スーパー」は、ネットスーパー運営のためのプラットフォーム。「楽天西友ネットスーパー」で培ったノウハウを生かし、全国のスーパーマーケット事業者を対象に、受注管理やオンライン上の決済などネットスーパーを運営するためのシステムを提供する。また、集客や販促活動の支援、配送に伴うオペレーション立ち上げのコンサルティングなどを一気通貫で行う。これによりスーパーマーケット事業者は、初期費用を抑えながら、早期にネットスーパーを立ち上げることが可能になるとしている。



消費者においては、同プラットフォーム上で郵便番号を入力すると、居住エリアへの配送に対応するネットスーパーを検索することができる。決済時に楽天IDでログインすることで、事前登録した住所やクレジットカード情報などを利用してスムーズに買い物ができるほか、「楽天ポイント」を貯めたり使ったりすることも可能だ。

サービスの開始に先立ちこのほど、スーパーマーケット「ベイシア」を展開するベイシアと、本プラットフォームへの出店について合意する契約を締結した。1997年に営業を開始した「ベイシア」は、「より良いものをより安く」提供することで、消費者の豊かな暮らしの実現を目指すショッピングセンターチェーンとして、1都14県に138店舗を出店している。

昨今、「新しい生活様式」の浸透により、ネットスーパーの需要は急速に拡大している。「楽天西友ネットスーパー」においても、2021年1月から3月の売り上げは前年同期比29.9%増、また4月から6月の売り上げにおいても前年同期比28.4%増と継続的に伸長している。事業者のネットスーパー参入意欲が高まる一方で、ネットスーパー運営についてのノウハウ不足やシステム開発のコスト負担などが課題となっていることから、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」の提供を通じて、事業者のネットスーパー事業参入を支援するとしている。

楽天グループは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」をミッションに掲げ、70以上のサービスを展開している。これまで様々な事業で培ったテクノロジーやアセットを最大限に活用し、全国の小売り事業者のデジタルトランスフォーメーション推進を支援するとともに、ユーザーの利便性向上を図り、さらなる地域社会への貢献を目指していく考えを示した。



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