2021.08.10

エルテックス、「EC・通販事業者のシステムリプレイス経験」を調査 約8割がシステムの切り替えを経験

「EC・通販システムを切り替えた回数」に対する回答結果

ECサイト構築/通販システム構築・支援を手がけるエルテックスはこのほど、EC・通信販売事業関与者の実態調査結果の特別版となる「EC・通販事業者のシステムリプレイス経験」を公開した。約8割のEC・通販事業者が、EC・通販システムを切り替えた経験があることがわかった。

エルテックスでは、2000年頃より、ECサイト/通販システムの開発及び構築を積極的に推進しており、関連する市場動向把握のため、「通信販売事業関与者の実態調査」を定期的に実施している。このほどその特別版として、「EC・通販事業者のシステムリプレイス経験」の調査結果を公開した。同調査は、年商1億円以上の通販関連事業者に、これまで利用していた通販・ECシステム(パケージ、クラウド、ASPなど)を切り替えた(リプレイス)経験があるかを尋ねたもので、調査期間は2020年6月、回収サンプル数は300。

EC・通販事業を開始してから導入したEC・通販システムの切り替え回数ついて尋ねた問いでは、全体の約8割のEC・通販事業者が「1回以上EC・通販システムを切り替えた経験がある」と回答した。切り替えた回数は、「3回切り替えた」が最も多い24%、続く「2回切り替えた」が22.7%の回答を得た。

一方、年商100億円以上の事業者では、「2回切り替えた」(28.6%)がボリュームゾーンで、「1回切り替えた」(21.4%)を合わせて5割となった。また、EC・通販システムの切り替え経験を持つ事業者は、全体平均の78.0%に対し、年商1~10億円未満の事業者で72.9%、10~100億円未満の事業者で79.2%、100億円以上の事業者で80.4%となり、事業規模が大きいほどEC・通販システムを切り替えた経験も多くなることがわかったとしている。

EC・通販システムを切り替えた理由を尋ねた問いでは、全体では「事業が拡大し、システムが事業規模に合わなくなった」(33%)の回答が最も多く、次いで「自社のサービスと通販システムがあっていなくて使いにくかった」(23.1%)となり、これらで過半数(56.1%)を超えた。


Q.EC・通販システムを切り替えた理由は?(単一回答)



事業規模別に見ると、年商100億円以上の事業者では「自社のサービスと通販システムがあっていなくて使いにくかった」が37.8%と突出した一方、伸び盛りといえる10~100億円未満の事業者では「事業が拡大し、システムが事業規模に合わなくなった」が39.9%と多数を占める対照的な結果となったとしている。



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