グルメ食品のインターネット販売を展開する食文化はこのほど、市場直結ECの「豊洲市場ドットコム」において、東京23区に住む対象に、豊洲市場に入荷した食材をその日の17時までに届けるサービス「豊洲きょう着く便」を開始した。豊洲市場の大卸・仲卸の協力を得て手がけるプロジェクトとなる。消費者にとって豊洲市場がより身近になるよう、より快適なサービスの提供を目指す。
「豊洲市場ドットコム」が新たに開始した「豊洲きょう着く便」は、豊洲市場に入荷した食材がその日のうちに届くサービス。対象地域は東京23区で、専属のドライバーが当日の17時までに荷物を届ける。なお、それ以外の地域の場合、宅配業者を使用し、翌日・翌々日に配送する。豊洲市場の水産大卸、中央魚類、千代田水産、大都魚類および、青果大卸である東京シティ青果に加え、仲卸業者も多数参加。豊洲市場の多方面から協力を得て手掛けるプロジェクトとなる。
「豊洲きょう着く便」を利用するには、「豊洲市場ドットコム」に登録（無料）し、メルマガを購読する。市場が開く日の前日の夕方、ウェブサイトの情報が更新されると、おすすめの品を紹介するメールマガジンが届く。翌朝、市場へ入荷する鮮魚やフルーツ、野菜等の情報が載っているので、購入する品を選び、Web上で決済までを完結できる。市場に入荷した商品は市場へ入荷したその日の17時までに受け取りが可能で、留守だった場合は指定の場所への置き配も対応する。
昨今の状況下、外食向けの食材が伸び悩む中、「豊洲市場ドットコム」では、飲食店向けだった食材を一般の消費者へ紹介している。家庭の食卓に彩りを添えるプロ向け食材は、料理好きな層をメインに大きく受け入れられてきており、産地・メーカー各社からも取り組みに対する期待と感謝の声を得ているとしている。
すでに利用した顧客からっは、「冷蔵なので届いたその日に食べられて大変便利です。アイルランド沖のマグロは、エサが豊富なのか、トロの部分は脂のノリが良く、赤身はアカ色が鮮やかで食欲が増します。機会があればリピートしたい商品です」「ハモは夏の風物詩ですね。湯引きして酢味噌のタレと梅肉のタレを用意していただきました。400グラムは家族3人で食べても余るくらいの量でした。大満足です」などの声が寄せられているという。
外食向けの食材が伸び悩む中、飲食店等、プロ向け食材を家庭へ向けて販促することで、一般の食卓に彩りを添え、消費の拡大を目指す。
