2021.08.08

「職人醤油ストア」、料理に合うしょうゆを選べる「大好物醤油」が人気 EC売上は1.2倍に

「大好物醤油」のサイトと高橋万太郎社長

伝統デザイン工房が運営するしょうゆのECサイト「職人醤油ストア」の2021年3月期のEC売上高は、前期比1.2倍に伸長した。しょうゆに合う料理名から商品を選べる販売企画「大好物醤油」が増収に寄与した。

「大好物醤油」は2020年5月から実施している、しょうゆの新たな選び方を提案する企画。しょうゆに合う料理のイラストをパッケージに記載し、「とんかつ」や「ギョーザ」など好きな料理からしょうゆを選ぶことができる。パッケージを外すと元のパッケージを確認することも可能だ。

特設サイトでは、料理のイラストを一覧で表示している。料理一覧からしょうゆを選び、販売サイトにユーザーを誘導している。しょうゆ瓶はすべて100ミリリットルサイズのため、気軽に購入したり、セットで購入して料理と一緒に楽しむことができるという。


大好物醤油の「好物、とんかつ。」

「大好物醤油」は博報堂と共同で実施した。「博報堂の社員にしょうゆが好きな人がいて、お声掛けをいただいた。小豆島や兵庫県のしょうゆ蔵をともに訪れる中で、今回の『大好物醤油』を提案してくれた」(高橋万太郎社長)と振り返る。 「大好物醤油」の認知を高めるため、ウェブサイトで紹介するだけでなく、リアル店舗への卸売りも強化した。全国の百貨店や雑貨屋、ショッピングモールなどに供給。店頭に「大好物醤油」の商品を陳列してもらうことで、商品の認知度が高まり、ECサイトの集客拡大につながると考えたという。


高橋万太郎社長

ウェブでのPRやリアル店舗への卸売りにより、「大好物醤油」の販売本数は着実に伸びている。2021年5月の販売本数は、販売を開始した2020年5月と比較して約3倍に拡大した。

今後はメーカーと共同でしょうゆ皿を製造する計画があるという。

「一つの皿で3種類のしょうゆが楽しめるしょうゆ皿を作っている。さまざまな企画を通じて、一般消費者のしょうゆに対する意識変革を目指していきたい」(同)と意気込みを示す。


職人醤油ストア
https://shop.s-shoyu.com/





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