2021.08.01

ワコールグループのAi、コロナ禍で下着ECが180%増収 「northerly」などで自宅で試着を提案

コロナ禍で下着ECの受注が拡大(写真は戦略企画部戦略企画グループPRESSの新保菜緒子氏)

ワコールグループのAiは、自社ECサイト「northerly(ノーザリー)」を運営している。「ノーザリー」をはじめとする下着ECの売上高は、2021年3月期は前期比180%増となった。

コロナ禍が始まって以降、ECの利用者が増加。定着した顧客も多いという。自宅で快適に過ごし、「おうち時間」を充実させたい人が同社の下着などインナーウエアを選んでいる。

下着ECの今期(2022年3月期)の売上高は、前期比60%増を目標としている。コロナ禍後、ECではブラジャーを取り寄せて、自宅で試着する顧客が増えたという。試着はいつでも可能にしているが、不定期で「ブラご試着キャンペーン」も実施している。キャンペーン期間中は、試着したブラジャーの返品送料をAiが負担する。試着する人のほとんどが、いずれかの商品を購入するという。


下着は試着する人の多くが購入するという

ECサイトで下着を購入する人の平均購入単価は7500円で、顧客のボリューム層は20代。下着と水着はタイプ別に関連付けし、合同のランディングページ(LP)で紹介している。クロスセルを図る目的だ。グラマーサイズの下着を購入した顧客には、グラマーサイズの水着を表示している。

昨年は、自宅で過ごしやすいノンワイヤーの商品を中心に、インナーウエアの需要が高まった。購入商品を気に入り、また利用する人が増え、売り上げの底上げにつながっている。


「ノーザリー」トップページ

夏は水着などリゾート向けの提案も行い、並行して通期にわたる下着の提案を実施。下着と水着に関する顧客の悩みに寄り添って商品を提案していく。

足元では、インフルエンサーに商品を着てもらい、着用感をSNSなどで発信してもらう「ギフティング」に取り組んでいる。インフルエンサーを通じて認知拡大を図るのが目的だ。ECの担当者は、インナーウエア通販は今後もさらに伸びると予測している。


「northerly」
https://www.san-ai.com/lingerie-eshop




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