2021.07.27

【SAVAWAY 齋藤直社長に聞く】イード傘下入りで変化は?「TEMPOSTAR」はハイブリッドカスタマイズで勝負


7月1日付でイードグループに入ったSAVAWAY(サバウェイ、旧NHN SAVAWAY)は、コアサービスである複数ネットショップ一元管理サービス「TEMPOSTAR(テンポスター)」の展開を強化する。自動バージョンアップするクラウドベースでありながら、機能のカスタマイズにも対応する「ハイブリッドカスタマイズ」を武器に導入企業の拡大を目指す。イードグループで生み出すシナジーや今後の戦略について、代表取締役社長に就任した齋藤直氏に聞いた。



齋藤直社長

――イードグループに入ることで生じる変化は?

サービス内容や特徴について変更はない。導入企業には今まで通り安心してお使いいただきたい。現在提供するプラットフォームとしては「TEMPOSTAR」に集中している。「TEMPOSTAR」は一元管理サービスという性格上、さまざまなサービスと連携する必要がある。SAVAWAYとしては「TEMPOSTAR」がコアサービスであり、より中立的な立場でお客さまの課題解決を目的とした連携を強化していきたいと考えている。

――今後、イードグループの持つ資産を生かしたサービス展開を検討しているのか?

SAVAWAYではコンサルティング(コンサル)事業を展開しているが、グループでもネットショップ総研などがコンサルを提供している。コンサルはリソース(人材)が必要な事業で、自社で案件が詰まっていると、お客さまがお困りのときに、すぐに対応できないケースもある。そういったときにはグループで連携し合いながらサービスを提供することもできる。

中期的にはイードがメディア企業であり、コアなユーザーを抱えているという強みを生かし、メディアと連動した集客支援サービスも提供していきたい。「TEMPOSTAR」で商品データを持っているので、メディアと連携することで効果的にECサイトへユーザーを誘導することができるような仕掛けを作ることができると思う。

――「TEMPOSTAR」の「ハイブリッドカスタマイズ」というサービス形態の特徴は?

個別環境を作ってカスタマイズを行うのではなく、ASPの共有環境の中にカスタマイズのサービスを組み込んでいく。そのため、ASPがメジャーバージョンアップしたときも、カスタマイズ部分のバージョンアップもセットで提供する。カスタマイズすることでの保守費用はいただくが、全体がバージョンアップする際の追加開発はなく、追加の費用も発生しない。

ECモールへの複数出店により、データ連携するためにASPで提供するサービスを安価に導入することができ、売り上げが拡大して他のシステムとの連携などが必要になった際も、システムを乗り換えずにカスタマイズに対応することができる。個別環境でカスタマイズするソリューションより、初期費用を安価に抑えて導入できる点も強みだ。一元管理システムはお客さまの運用に深く携わる仕組みであるため、運営のやり方を変えずに長くお付き合いいただける点も魅力だと思う。

開発リソースも外部パートナーとの連携を強化したことで、より柔軟に対応できるようになっている。



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