2021.07.27

「ネクストエンジン」、契約者数は4739社 AWS移行で基盤刷新図る

Hamee(ハミィ)が提供するネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」の2021年4月期末における契約者数は、前期末比18.6%増の4739社になった。業界トップクラスの契約者数を誇るが、さらに伸ばしている。現在、AWS(アマゾンウェブサービス)へのシステム基盤移行を進めており、「ネクストエンジン」のシステム構成の刷新や、パフォーマンスの向上のための準備を進めている。

今期(2022年4月期)中にAWSへの移行の完了を目指している。システム基盤を刷新することで、プラットフォームとしてサービス拡張しやすくする。長年提供しているサービスであるため、最新技術に刷新することで、品質の向上を図る。

「『ネクストエンジン』の限界利益率は高くなっているが、それを高い水準で維持できるようにシステムを常に新しくしていく。パフォーマンスが向上し、今よりも操作性を高められるようにする」(比護則良取締役)と話す。


比護則良取締役

機能面では、ベータ版で提供している商品管理機能の正式版の提供を準備している。

「もともと在庫数やバリエーションを管理する商品管理機能と、商品ページへの表示情報を管理するページ管理機能が分かれていたが、新しい商品管理機能ではその2つの機能を合わせて提供している。UI/UXも刷新した。『ネクストエンジン』の弱みになっていた部分を強みに変えていく取り組みだ」(同)と言う。

7月には広告ソリューションを提供するCRITEO(クリテオ)と共同でリターゲティング広告のテストマーケティングを開始すると発表した。

「当社では商品マスターを持っているため、そのデータを加工してフィードすればリターゲティング広告を配信できる。ただ、これまではその機能がなかったため、外部のフィード最適化ツールを有償で導入する必要があった。そのコストや手間を解消し、フィード最適化からビッディングまで人の手をかけずにできるようにしたい」(同)と話す。

バックヤードの効率化だけでなく、マーケティングまで支援できる体制を強化し、EC事業者にとって、なくてはならないプラットフォームになることを目指している。



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