花と鳥のテーマパークを運営している掛川花鳥園は、2021年3月のEC売上高が同1月と比較して1.3倍に伸長した。コロナ禍にテーマパークの来場者が減少する中、オンラインイベントを開催。70人以上の作家に参加を促し、鳥関連商品を500点販売してEC売り上げの拡大につなげた。
2021年2~3月、ECサイトで作家が制作した鳥関連商品を販売する「オンラインことり万博」を開催した。70人以上の作家に協力を仰ぎ、鳥に関するぬいぐるみや食器、食品、アパレル、キーホルダー、絵画など500点を取りそろえた。
オンラインイベントはフェイスブックページやYouTube、ブログなど自社で運営するチャネルで告知した。参加する作家もSNSで拡散してくれたことで、多くの人にイベントの開催を知ってもらうことができた。開催期間中の購入者数は、通常の3倍強となる1100人超になったという。
「毎年、『ことり万博』というイベントをテーマパークで開催していた。毎回、楽しみにしているファンの方に向けてオンラインで開催した。オンラインイベント開催期間中は『オンラインことり万博』の商品だけでなく、通常販売の商品もよく売れた。1人で複数の商品を購入してくれるお客さまも多かった」(運営管理部課長 バード統括兼広報担当・北條龍哉氏)と振り返る。
掛川花鳥園は「旅好きが選ぶ、人気のトリップアドバイザー 動物園・水族館ランキング2020」で2位に選ばれたこともある人気のテーマパークだが、コロナ禍で来場者数が大幅に減少していた。2020年4~5月は休園にも追い込まれた。来場者数の減少により、リアルでの物販売り上げも減った。テーマパークで販売していた食品の賞味期限が迫る中、急きょ「オンラインことり万博」の開催を決めたという。
「オンラインことり万博」が好評だったことから、当初の開催期間を終えた後に、アンコール開催と題して、2週間の追加開催を実施した。
今後はECサイトの購入者へ再利用を促すため、メルマガを運用したり、クーポンを配布したりする計画だ。
「掛川花鳥園公式通販サイト FBP Shop」
https://fbpshop-k-hana-tori.com/
