2021.07.10

「TASTE LOCAL」、地域のグルメを詰め込んだボックスが人気 リリース後のEC月商が1.6倍に

「TASTE LOCAL」のトップページと事業責任者の篠原諒氏(写真右)

Taste Localは2020年4月10日から、自社ECサイト「TASTE LOCAL」を運営している。全国の名産品を取り寄せることができるECサイトだ。ECサイト開設後は、送料の負担を軽減できる「ボックス」を開発。顧客満足度向上に努めている。

ECサイトを立ち上げたのは、新型コロナウイルスの影響が大きかったからだ。「2020年4月の緊急事態宣言発令により、全国の飲食店や宿泊施設が打撃を受けた。会社として、地方のお土産などを同サイトで販売し、少しでも困っている人の力になりたかった」(事業責任者・篠原諒氏)と語る。

顧客満足度の向上を図るため2020年8月から、同サイトで「TASTE LOCAL BOX(テイストローカルボックス)」の発売を開始した。

「テイストローカルボックス」とは、一つのボックスに各地域の出品者が販売している商品をまとめたもの。肉のボックス・魚のボックス・東北地方のボックスなど、食品と地域を含め、数種類のボックスを用意した。

このボックスを開発した背景には、顧客が負担する送料を抑えたいという狙いがあった。「他のサイトでは、各名産品を購入すると、その都度送料がかかっている。この送料問題を解決できないか考えていた」(同)と話す。

東北グルメボックスの場合、一つのボックスに東北地方の名産品を3点同梱する。ボックスの中身は、盛岡冷麺・牛タン・サバ寿司だ。

他のサイトとは異なり、商品ごとの送料はかからず、ボックス一つ分の送料負担だけで済む。サイト独自の施策により、既存顧客からの注文が多く入っている。

ボックスの中身を検討する際、主婦からの購入も目指した。ボックス一つで晩御飯のメニューになるような商品ラインアップにした。実際に主な購入者は、その地域に旅行でよく行っていた人・サラリーマン・主婦となっている。

ボックスが既存顧客の中で着実な人気商品となり、2020年10月のEC売上高は前月比1.6倍に伸長した。

今後も引き続き、顧客が負担する送料を削減したい考えだ。2021年5月には関東圏内に自社倉庫を建設した。サイトにある商品を自社倉庫で用意することで、さらに送料を抑えられると考えている。

同時に顧客の手元に商品が届く時間も、より速くなる。顧客満足度の向上を追求し、全国から新規顧客の獲得を目指していきたい考えだ。


「TASTE LOCAL」
https://tastelocal.jp/



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