2021.06.28

アール・スリー、共創型コマースプラットフォーム「EDiTuS」クローズドβ版公開 レビューでブランドと購入者をつなぐ

アール・スリーは6月15日、SNSとECを兼ね備えた共創型コマースプラットフォーム「EDiTuS(エディタス)」のクローズドβテストを公開した。広告を使わず、ユーザーの口コミでD2Cを支援する新たなプラットフォームとして、新しい体験価値、社会価値、企業価値の提供を目指す。一般に向けたローンチは、今夏の予定。すでに世界4カ国で世界特許を取得しており、将来的にグローバルで展開する考えを示した。

このほどクローズドβテストを公開した「EDiTuS」は、、D2Cを支援する共創型コマースプラットフォーム。ユーザー同士がおすすめレビューを紹介し合い、レビューしたユーザー(投稿者)とそれを見て購入、または現地で「顧客体験」したユーザー(閲覧者)双方に、加盟店から謝礼として「報酬」が支払われるレベニューシェアープログラムとなる。既存のアフィリエイトやペイパークリック広告と異なり、投稿者と閲覧者の双方で報酬をシェアする点が大きな最大の特徴となる。



ユーザー自らがアンバサダーとなり、お気に入りの店・ECサイトや商品を発信し、次の潜在ユーザーへとつなげてくれるため、参加するブランドや事業者はこれまでのような広告モデルに頼らずとも、その商品・サービスの認知度と売上げ向上につながる新たなマーケティング手法になるとしている。ユーザーは「EDiTuS」に直接投稿することができるほか、「Instagram」や「Amazonアソシエイト・プログラム」と連携し、カテゴリーごとにレビューを集めて閲覧可能になる機能も備える。

一般向けのローンチは、今夏を予定。すでに世界4カ国 (中国、フィリピン、インドネシア、シンガポール)で世界特許を取得しており、将来的にグローバルでの展開を目指す考えだ。

今後は、ブランドや事業者もSNSやECを通してユーザー顧客と直接接点を持ち、顧客自らが現地へ赴きその商品やサービス、および生産者と直接触れ合うことでファンとなる、「新たな関係性」そのものがブランド価値を創出する仕組みを構築していくとしている。

クローズドβテストにあたり、ビジネスモデルの開発におけるChief Operating Officerの中野徳和氏(ワイズシニアディレクター社)は、「私たちの想いとしては、これまでのSNSユーザーは『誰かに承認されたい、自らの投稿がお金を生むことはない』という既成概念に囚われていましたが、『EDiTuS』では、ユーザー自らの投稿を『誰かに喜んでもらい、その情報がお金を生み関係者の間でシェアする』ことで『新たな社会的・経済的価値』を生みだすビジネスモデルになるではないかと考えています。この発想の原点は、日本独自の文化形成から生まれた、近江商人の『三方よし』を現代で主流となりつつあるDXの時代性に合わせて新たな解釈を加え、『GOOD FOR EVERYONE』(三方よし2.0)としてコンセプト化しました。『EDiTuS』のビジョンは、投稿者および閲覧者双方が『EDiTuS』を通し、本来それぞれが潜在的に持つ『創造性』をお互いに引き出し合い、SNSやECを通した『顧客体験が新たな価値』を生み出すことを目指しています」とコメントしている。

Chief Design Officerの門田進一郎氏(リンクスペイシーズ社)は、「『EDiTuS』の3者(投稿者・ブランド・閲覧者)が共感し合い創り出す、新たな『つながり』が、モノ・コトの価値を進化させ、誰も想像していなかったファンや関係人口をも生み出すデジタル・プラットフォームを展開していきます」と述べた。

Chief Experience Officerの川添隆氏(Eコマース先生/エバン社)は、「SNSが登場して以降、SNSが購買の意思決定に重要な影響を与えるメディアになりました。一方で、個人も企業もSNSという場を“ハック”しようとしてきたのも事実です。『EDiTuS』は、インターネットにおける『三方よし』の共創型コマースプラットフォームです。感動したモノや体験を起点として、投稿者・ブランド・閲覧者がゆるいつながりをつくり、SNS本来の“自然な共創”が生まれるような3者それぞれの体験設計をやっていきたいと考えています」とコメントした。



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