2021.06.26

「セブンビューティー」、美容品D2Cを強化 コロナ禍で厳しいサロン向けとは異なる新事業に挑戦

前田郷樹常務取締役(右)と禹敬叔課長

業務用サロン用品の製造・販売を手掛けるSEVEN BEAUTYが、一般消費者向け美容品の開発を強化している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、従来の主要販路だったエステサロン向け販売が厳しくなっているためだ。今後はメンズコスメなど、BtoC向けの商品開発にも注力していく。

自社ECサイト「セブンビューティー【公式】」は2005年から運営を開始。エステ化粧品・ヘアケア・ネイルケア用品を取り扱っている。このほか院内備品やマッサージベッド、白衣など、エステサロンの運営に必要なグッズを幅広く紹介している。

ECサイト開設以降、主な新規販売先はカタログ通販・展示会・ECサイトの運営などで開拓してきた。中でも展示会への出展が、売り上げ向上に大きく貢献してきた。2008年から東京・大阪で開催されている展示会への出展を開始。どちらも毎回3万人以上が来場する規模だった。

展示内容は、自社製品を手に取ることができるようなセルフ陳列方法を採用。これが奏功し、展示会では会場内で最も集客数を獲得したブースになったこともある。カタログ通販も同時展開していたため、展示会で商品が売れた際に必ずカタログも同梱。新規顧客の開拓につなげていた。

「実際に展示会に来られた方が、カタログからの問い合わせやECサイトに新規顧客として流れてくることが多かった」(前田郷樹常務)と振り返る。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大により市場動向が変化。同社では、既存のBtoB向け販売が苦戦してきたことから、新たな販路としてBtoC向けに注力する必要があると判断した。

コロナの影響によるオンライン会議の普及で、自分の肌の汚れに気付いた男性が多いことを受け、肌荒れ・ニキビ予防のメンズコスメを開発。楽天市場やヤフーショッピングでの取り扱いも開始しており、若い世代の男性層を獲得していきたい考えだ。

今後は、これまで培ってきたノウハウをBtoC展開にも生かしたいと考えている。「SNSを通じて新たな顧客層の集客と認知度を上げていきたい。集中手段してビッグワード一つと、確かな商品を一つ作り上げていきたい」(同)と意気込む。


「セブンビューティー【公式】」
https://7beauty.jp/




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事