2021.06.17

消費者庁、「定期購入」相談は5年で4倍 2021年版消費者白書を発表

消費者庁は6月8日、2021年版消費者白書を発表した。PIO-NETに登録された通販の定期購入に関する相談件数は、2016年からの5年間で4.3倍に増加しており、5万9172件だったとしている。
 
2020年4月から2021年3月までにPIO-NETに登録された、定期購入に関する消費生活相談の件数は、「健康食品」が3万9261件、「化粧品」が1万8485件、「飲料」が1426件で、合計5万9172件だった。19年4月~20年3月の1年間に登録された4万4756件から32.2%増加した。
 
2020年の定期購入に関する相談を性別・年代別に見ると、全年齢層で女性からの相談が多かった。特に40~60代の女性からの相談が多くなっているという。
 
相談内容には、「インターネット広告からダイエットサプリの初回のお試し品を申し込んだが、2回目に4カ月分が届く高額な定期購入だった」など、定期購入であると認識しないまま商品を注文しているケースが多くみられたという。
 
「解約したいが事業者に電話がつながらない」「『未開封の商品は返品可能』と表示されていたのに、返品を断られた」などといった、解約条件を巡るトラブルも多く寄せられているという。解約の電話がつながらないうちに解約の申請期間が過ぎてしまい、請求を受けてしまったという事案も発生しているとしている。




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