2021.06.12

「カラーミーショップ」、『フリープラン』好評 ハードル下げ、さらに流通拡大へ

ECソリューションマップ2021【ECサイト構築サービス編】

GMOペパボが提供するネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」は、2020年の流通総額が35%増と成長している。5月13日には、初期・月額利用料が無料の「フリープラン」の提供を開始。導入ハードルを下げ、EC市場に参入する新規事業者の獲得を強化している。同社が提供するハンドメードマーケット「minne(ミンネ)」のユーザーが「フリープラン」でECサイトを開設するなど、反響が出始めている。

「カラーミーショップ」は、契約件数が4万1191件(2021年3月末)と有料カートシステムでは最大級の規模を誇る。その「カラーミーショップ」が「フリープラン」の提供を開始したことは、EC業界でも話題を集めた。

狙いはコロナ禍で実店舗を持っている事業者のDXが加速する中で、EC参入のハードルを下げること。固定費無料をうたうカートシステムから、「カラーミーショップ」への移行が相次いでいたことも開発の決め手になったという。

「最初から『カラーミーショップ』をお使いいただければ、引っ越しの手間をかけずに、ショップ運営に集中できたという思いがあった。想定通り、『フリープラン』は好評で、『minne』を利用する作家さんが、『同じGMOペパボが提供するサービスなら使ってみよう』と思ってお申込みいただく機会が増えている。地方の個人商店の方が導入し、開設に向けて準備を進めているケースもある」(EC事業部・寺井秀明部長)と話す。


EC事業部・寺井秀明部長

動画で機能解説が好評


「フリープラン」以外にも機能やサービスの拡充を進めている。2019年5月に提供を開始した、外部ソリューションなどを手軽に導入できる「カラーミーショップアプリストア」では、提供するアプリが45件(2021年5月末時点)まで増加している。

「『アプリストア』に興味を持った企業からお声掛けいただけるケースが増えた。利用店舗の規模や流通総額の拡大に加え、『アプリストア』の認知が高まってきたためだと考えている。『フリープラン』を始めたことで、さらに利用店舗数も増えることを期待し、エントリー層を対象としたアプリが増えていく可能性もある」(同)と見ている。

コロナ禍でのサポートにも注力している。リモートワークの体制でも、品質を落とすことなく、問い合わせ対応ができている。

「機能の説明やサイト運営のこつを紹介する動画コンテンツの作成にも力を入れている。ホームページ上のマニュアルよりも、動画での説明を見た方が分かりやすいというお声も多数いただく。この取り組みはさらに磨きをかけたい」(同)と話す。


動画でショップ運営方法や「カラーミーショップ」の活用方法の紹介

他にもカスタマーサクセスの視点から、「ショップ診断」というサポートを一部店舗に提供している。現行のネットショップを分析し、改善点などをアドバイスするサポートだ。

今後は「フリープラン」の認知を高めるための取り組みをより強化する。6月1日には、全国商工会連合会と連携し、所属企業のEC展開を支援する取り組みを開始した。団体などを通じた認知拡大の取り組みは、今後も実施していく計画だ。


「カラーミーショップ」
https://shop-pro.jp/



【ECソリューションマップ2021「ECサイト構築サービス編」】特集ページ
https://netkeizai.com/articles/detail/3958





RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事