2021.06.11

【2021年版】「ネット通販売上高TOP500」発表 会員限定でTOP100をウェブ公開


食品や家電、インテリアの増収目立つ


カニやおせち、冷凍食品などの食品や、家電・インテリアを扱う企業の増収件数が目立った。コロナ禍の在宅需要を捉えた企業が多かったとみられる。EC売上高が100億円を超えるアパレル企業もほとんどが増収。コロナ禍の中、実店舗の需要をECが吸収したとみられる。

前期比1400%増の増収を記録したのは、ミシンをメインに扱うアックスヤマザキだった。「コロナ禍のおうち需要が拡大し、ヒット商品が生まれた」(同社)という。

売上高が前期比3倍となったCake.jpでは、コロナ禍で誕生日ケーキなどをECで購入したいという需要を取り込んだ。有名ケーキ店のケーキをラインアップしたことも、大幅増収につながったとしている。

減収が確認できた企業は19社だった。アパレルEC企業と健康食品のEC企業がそれぞれ6社あった。減少した健康食品企業からは、「ウェブの広告規制が影響したため」(さくらフォレスト)、「ウェブの広告戦略を見直したため」(森下仁丹)といった声が聞かれた。





【調査方法】
◇ネット通販売上高ランキング〈2021年版〉は、全国のネットショップ事業者(部門を含む)を対象に、前期のネット通販の売り上げ実績、ショップ形態、取扱商品などを調査した。取材データや決算公告、民間の調査会社の資料も参考し、独自のランキング表を作成した。

◇売り上げ調査対象は、2020年4月~2021年3月の間に迎えた決算期の数値。実店舗や商品卸、カタログ通販、その他の事業も行っている企業に対しては、ネット通販の売上高を聞いた。

◇売り上げ非公開の場合も、EC市場やランキングに影響を与える企業は、推定数字を用いて記載している。


【表の見方】
◇特集ページ内のすべてのランキングに記載した売上高は百万円単位で、10万円未満は切り捨てとした。

◇「※」は本紙推定、「―」は不明か算出不能、「▲」はマイナス。

◇上位100社で「◎」の付いた企業の注記は次の通り。
◎アマゾン(日本事業)=米アマゾン・ドットコムの2020年12月期における日本事業の売上高204億6100万ドルに対して、2020年の平均為替レート(1ドル=105.82円)で円換算して掲載した。マーケットプレイス出品手数料や、有料会員サービスの年会費などの売上高を含む。
◎資生堂=海外のEC売上高を含む。
◎楽天グループ(直販事業)=2021年4月1日付で楽天から社名変更した。
◎ビックカメラ=連結ベースのEC売上高。
◎オイシックス・ラ・大地=「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の3ブランド合計の売上高を掲載。
◎DINOS CORPORATION=ディノス・セシールから社名変更。
◎エクスプライス=2021年4月1日付でMOAから社名変更した。
◎キタムラ=タブレットを活用した実店舗売上高を含む。
◎山善=卸売上高も含む。
◎コーセープロビジョン=日本国内以外のEC売上高も含む。
◎プレミアアンチエイジング=卸売りも含む。
◎財宝=通販全体の売上高を記載。
◎良品計画=決算期変更のため、6カ月間の変則決算。
◎綿半ドットコム=20年6月23日付でアベルネットから社名変更した。
◎ブックオフグループホールディングス=決算月変更のため20年3月期売上高を掲載。
◎デジアラホールディングス=ガーデン事業の売上高も含む。
◎大丸松坂屋百貨店=通販全体の売上高を記載。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事