2021.06.09

ピアラ、エンタメプラットフォーム「サイバースター」に「ガチャ」機能追加 アーティストグッズが当たる

ガチャが回っている時の動画サンプル

ピアラは6月4日、エンタメ業界におけるあらゆるサービスを1つに集約した次世代型総合エンタメプラットフォーム「サイバースター」において、オンラインで楽しめるガチャ機能を新たに追加と発表した。これによりアーティストのECサイト内に直接ガチャ機能を搭載できる。ランダムに商品が決定する機能により、あらかじめ決めた商品を購入するのとは異なる体験価値を追求した。

「サイバースター」は、各種ITサービスの組み合わせにより、あらゆるアーティストビジネスをオンラインで展開できるプラットフォーム。ライブ配信やECサイト、チケット販売やファンクラブなど、これまで運営元が異なっていることが多かった各種機能を備えており、今まで散乱していたデータの集約を可能にした。⠀

今回追加した「ガチャ」機能は、オンライン上で専用のコインを購入してガチャを回すと、ランダムに商品が決定する。ECサイトにおいて、決まった商品を自ら選択して購入するのとは異なる体験価値を追加した機能となる。他社の提供する、様々なアーティストのガチャを1つのプラットフォームでまとめて運営する仕組みとは異なり、アーティストのECサイトに直接ガチャ機能を搭載できるため、ガチャを回す際に他サイトに遷移することなく機能を提供できる。そのため他のガチャサイトでの会員登録は必要なく、ユーザーは手間をかけずにガチャを利用できる。また、ECサイト内で完結するためデザインなどの統一感が出しやすく、アーティストのごとにアレンジがしやすいという特徴も持つ。さらにECサイトで取得した購買データやユーザーデータなどから、アーティストごとのファン層なども把握できるため、よりニーズの高い商品のラインナップや最適な価格帯を分析でき、購入率の向上が期待できるとしている。



「サイバースター」のガチャ機能は、コインを入れると、ガチャのカプセルがシャッフルされ、商品が決まる様子が動画で流れる仕様になっている。ユーザーは、どのアーティストの、どの商品が当たるのか分からないため、商品が選ばれるまでの過程をゲーム感覚で楽しむことができるうえ、イベント会場で物販の長い列に並ぶ必要がないこと、オンラインならではの動画での演出が楽しめることがメリットだとしている。一方運営側も、会場の場合と異なり、ガチャのカプセルサイズや商品サイズに縛られることなく様々な商品を提供できるというメリットを持つ。また、今後の商品のラインナップは、物販だけでなくデジタルコンテンツなども検討しているという。

これまでエンタメ業界におけるイベントといえば、アーティストのパフォーマンスを見たり聞いたりするだけでなく、ライブやフェスの会場に直接足を運ぶことでしか感じられない「臨場感や高揚感を楽しむリアルな場」というイメージを強く持たれていた。しかしコロナ禍の今、人々との接触を避けるため、エンタメ業界はライブやグッズ販売などのDX化を進め、オンラインにおいてもファンとの接点を増やし収益化を図ると同時に、どのように体験の場を提供するかを常に模索しているとし、ガチャ機能の追加をひとつのきっかけとして、「サイバースター」の利用アーティストを増やし、更なるマネタイズサポートを行っていく考えを示した。




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