2021.06.09

D2C支援のSUPER STUDIO、18億円を調達 EC基幹システム「ecforce」などの営業や研究開発、人材採用を強化

D2C支援事業を提供するSUPER STUDIOは6月9日、ALL STAR SAAS FUND、Pavilion Capital Pte Ltd、SMBCベンチャーキャピタル、アカツキ「Heart Driven Fund」、みずほキャピタルの計5社を引受先とした第三者割当増資により、総額18億円の資金調達を実施したと発表した。営業・採用活動の強化、研究開発活動の推進に活用する。

SUPER STUDIOは、2017年にEC基幹システム「ecforce(イーシーフォース)」をリリースして以降、「コト、モノにかかわる全ての人々の顧客体験を最大化する」というミッションを成し遂げるべく、顧客であるメーカーならびにエンドユーザーの顧客体験を向上するための仕組みづくりを継続して進めている。システムの提供やD2C事業運営支援を通して、これまで多くのEC/D2Cメーカーの事業を支援してきた経験、自らがD2Cメーカーの運営で感じた業務上の課題感を「ecforce」を始めとしたプロダクトの開発に活かしている。



世の中のEC化やDX化の需要の高まりを背景に、支援する企業の裾野を広げ、より多くのエンドユーザーの顧客体験を向上していきたいという思いから、より積極的な営業・採用活動、研究開発活動を推進するため、増資を実施したとしている。今回の増資を機に実施する施策として、エンジニア/セールスを始めとした全職種での人材採用の強化、より幅広い顧客へサービス提供するためのシステム基盤の開発、タクシーサイネージ広告をはじめとしたマーケティング施策、営業活動やサービス認知拡大施策の実施を挙げた。

昨今の新型コロナウイルス感染症によるライフスタイルの変化が後押しになり、先進国の中でEC化が進んでいなかったとされる日本でもEC/D2Cへの需要や期待が高まっており、これまでオフラインメインで販売されていた領域でもEC活用が進んでいる。しかし、実際にメーカー運営をするには、ブランディングや広告運用によるマーケティング全般の施策、サプライチェーンを構築するための製造、物流、梱包資材の調達、コールセンターでの顧客対応など、あらゆる領域のマネジメントが求められる。また、なかには従来のメーカー運営ではあまり重要視されてこなかった要素が事業成功の鍵となることもあり、実現には多くの知見と人的資源が必要とされる。



SUPER STUDIOは、こうした課題を持つメーカーをワンストップで支援するため、ECプラットフォーム「ecforce」の提供や、マーケティングからサプライチェーンの構築を運用代行形式で支援する「ecforce teams」を提供。自社で多くのブランド運営をしてきた経験から、商品領域や販売方法を制限することなく支援できるという特徴を備えている。これまでは、平均年商2億円の中規模~大規模メーカーをメインに支援を行ってきたが、今後はより幅広い事業フェーズのメーカーを支援できるよう、システム開発を推進していくとしている。

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