2021.06.08

「タマチャンショップ」、マングローブの森づくりinインドネシアプロジェクト始動 新しいSDGsのカタチを提案

オンラインショップを中心に自然派食品ストア「タマチャンショップ」を運営する九南サービスは6月5日、マングローブの植林とその周りでエビや魚の養殖を一体的に行う「シルボフィッシャリー」という手法により、インドネシア共和国で森づくりを進める「タマチャンの森プロジェクト」を始動した。「タマチャンショップ」の注文件数に応じた金額を投資し、森を広げていくプロジェクトにより、地球環境に真に優しい食品屋として貢献を図る。

​6月5日の世界環境デーにあわせて始動した「タマチャンの森プロジェクト」は、世界第4位の人口を誇り、世界一のマングローブ保有国であるインドネシア共和国のロンボク島で森づくりを進めるプロジェクト。放棄されたエビ養殖池の中央部分に、​かつて存在したマングローブを再植林することで森を再生させ、その周りでエビや魚の養殖を一体的に行う「シルボフィッシャリー」という手法により持続可能な森づくりを進める。



​「Silviculture(造林)」と「Fishery(漁業)」を組み合わせた「シルボフィッシャリー」は、マングローブの植林とそのマングローブの落ち葉に集まるプランクトンがエビや魚の餌となることで、環境を汚染することなく、自然に近い状態での水産養殖を可能とした持続可能な水産・森林経営を行う手法となる。​「タマチャンの森プロジェクト」では、シルボフィッシャリー池の造成~植林、住民への養殖技術の指導、池の管理を ワイエルフォレスト社 へ業務委託している。

同プロジェクトでは、「タマチャンショップ」の​顧客からの注文件数に応じて設定した金額を定期的に森づくりに投資。​それにより「タ​マチャンの森」(マングローブ林)がどんどん広がり、CO2の吸収・固定量を増やすことで、ショップの顧客が間接的に地球環境を守る活動に参加できる仕組みとなっている。​2021年3月~5月の注文件数により、現在0.5ha(約1250本植林分)の「タマチャンの森」づくりに着手しており、1年間で2ha​(約5,000本植林分)の「タマチャンの森」づくりに着手する計画としている。日本はもちろん、世界的にも環境に配慮した取り組みが進み始めた中で、顧客と一緒に森を作り、地球環境保護を行う同プロジェクトにより、地球、住民、生き物、そして顧客と、全てにメリットあるプロジェクトを推し進める考え。



同プロジェクトでは、実施により期待できる具体的な効果・メリット「ななつのしあわせポイント」として、池の場所や進捗状況を把握しながら顧客が森作りに参加できる点、​CO2の吸収と固定量が多いマングローブが増えることによる地球温暖化防止への貢献に加え、​シルボフィッシャリー池で養殖したエビの出荷による地元住民の生活向上、生態系の回復・保全、高波や海岸浸食を防ぐ防災機能、水質・土壌の改善、エビの養殖にマングローブ林が不可欠なことによる持続可能な森林経営を挙げている。



​二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量をさまざまな手段により相殺し、排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルが注目を集め、環境問題に先進的に取り組むEUや英国、そして日本を含め120を超える国々が2050年カーボンニュートラル達成に賛同、表明するなど、世界的にも大きな動きとなっている。こうした状況のなか同社では、自社の届ける「しあわせ食」は、たくさんの食材を育てることができる「豊かな地球環境」があってこそ実現できる持続可能なホスピタリティであるという考えのもと、地球環境に配慮した取組みを積極的に進めてきた。特に自然エネルギー100%の電力への切り替えを行い、CO2排出量の削減に貢献してきた。​今回、地球環境の持続可能な未来に向け、これまで以上の責任を果たすべく、顧客とともに森づくりを行うという新しい形での取組みのスタートに至ったとしている。


​​「タマチャンの森プロジェクト」特設ページ
https://tamachanshop.jp/tamachan-forest/




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