2021.06.01

サイオ、一元管理システムの統合版「速販UX」を8月リリース 「速販」シリーズがさらに進化

サイオはこのほど、ネットショップ向け一元管理システム「速販UX」を8月18日にリリースすると発表した。複数ネットショップの受注や在庫、商品情報を一元的に管理するシステムにより、EC事業者の課題解決に貢献を図る。

2005年にネットショップ管理システム「速販」の販売を開始した同社では、受注情報をLAN共有する「速販コネクト」、クラウドに持つ「速販C2」をリリースし、EC業界のニーズに応えてきた。8月18日にリリースする「速販UX」は、従来の「速販」シリーズを全て統合し、進化させたもので、受注処理の分業化、効率化および事故の防止、いたずら注文やブラック注文者の検出、売り越し・売り逃し・かご落ち防止、顧客満足度の向上など、ネットショップを強くする数々のソリューションを提供する一元管理システムとなる。

日本では個人情報保護への対応が遅れていると言われているが、世界を市場とするECにおいては、ヨーロッパ(EU)の法律GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)などの影響もあり、一元管理システムにおいても個人情報保護の強化を進めることが必要になってきたとし、個人情報保護対応などのセキュリティの強化とともに、クラウドを活かした様々な機能の追加も予定している。

「速販UX」は、受注管理、在庫数連動、商品管理の3つの機能から構成されていて、必要に応じて導入することが可能。複数のモールの注文を一括で取り込み、ステータス管理やメール送信等をまとめて行うことができるほか、自動的にサーバーで受注データを取得する機能や、条件に従って自動的にステータスに振り分け・メール送信する機能を備え、省力化に貢献する。

受注管理では、独自のステータスを自由に作って管理できるほか、メールテンプレート、署名、帳票類などを店舗毎に作成することが可能なため、今までのフローを変更せず、スムーズに導入することができる。また希望に応じて、カスタマイズにも対応する。アプリケーションはインストールするが、データはクラウドに保持するハイブリット型のため、どこからでもアクセスできるというクラウドのメリット、端末の処理スピードは格段に速いローカルのメリットの両方を備えている点も特徴となる。

ラインアップは、利用可能な機能、ユーザー数が異なる3つの定額プラン(定額ライト/8000円、定額スタンダード/1万5000円、定額こみこみ/4万2000円)と、従量プラン(重量スタンダード)の4種類。他社サービスとの連携だけでなく、ECサイトとの連携オプションも無料となっており、管理する店舗が増えても料金は変わらない。



EC市場の進展は目覚ましく、直近ではコロナ禍の影響もあり実店舗からECへのシフトの動きも顕著となっている。ECにおいては、比較的簡単に店舗(ネットショップ)を持つことが可能なため、販売のチャネル増加による売上アップを期待し、複数店舗に出店する傾向があるが、店舗や注文が増え、その注文処理にかかる時間や人件費が増えると、利益は思うように伸びない状況になる。また、24時間動き続けるというECの特徴から、通常の在庫管理だけではなく、自動的に複数店舗間の在庫数の調整を行う必要も生じる。そのような状況を解決するには、複数ネットショップの受注や在庫、商品情報を一元的に管理するシステムが不可欠であるとし、一元管理システム「速販UX」の提供に至ったとしている。



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