2021.05.29

宝島社、自社ECサイトの売上を今期3倍に 限定商品の拡充、紙媒体からの誘引を強化

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自社ECサイト「宝島チャンネル」を運営している宝島社は、今期(2021年8月期)の自社ECサイトの売上高目標を前期比3倍としている。宝島社は昨年12月頃から、通販のプロモーション強化に着手。自社EC限定商品の拡充、雑誌や新聞への広告出稿を通じたECサイトへの誘引、SNSなどを活用した認知拡大に取り組んでいる。

現在、今期の目標に向けて売り上げは順調に推移している。

広告内にECサイトに遷移するQRコードやフリーダイヤルを記載して新規顧客を獲得している。

今年3月にはコールセンターを設置し、電話受注も始めた。これにより、新聞広告を見て注文の電話をかける人が従来よりも増えた。比較的に年齢の高い顧客が目立つという。「当初の狙い通り、『宝島チャンネル』に新たな顧客層を取り込めてきている」(マーケティング部桜田圭子部長)。

前期までは直販にそれほど積極的に取り組んでこなかったが、現在は「直接販売する通販の強化は会社的にも力を入れている」(同)と言う。

足元では、「宝島チャンネル」限定商品のさらなる拡充に取り組んでいる。

宝島社の通販は、売り上げの大半をECが占める。ウェブ会員は47万3493人(2021年3月時点)で、会員は30~40代が多い。

今年に入ってから、フライパンやトレーなど、暮らしを楽しくするアイテムを付録にした雑誌の人気が目立つという。この他、低反発枕やキャンプ向けグッズなどをパッケージした「マルチメディア」や、飲食店などとコラボレーションした割引クーポン付きの書籍も人気だ。

EC限定の商品やノベルティーの通販需要も高まっているという。書籍の付録は従来のようなファッションブランドや化粧品ブランドにとどまらず、飲食店チェーンとも積極的に協業している。


「宝島チャンネル」
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