2021.05.27

米・アマゾン、「007」「ロッキー」制作のMGMを買収 有料のプライム会員向けコンテンツを拡充

米・アマゾンは5月26日、映画制作大手のMGMを買収するための契約を締結したと発表した。アマゾンは有料会員サービス「Amazon Prime」を提供しており、送料が無料になるだけでなく、「Prime Video」による動画配信なども魅力となっている。今回、映像作品の制作で実績のあるMGMを傘下に収めることで、「Amazon Prime」の価値を向上し、会員基盤の拡大を図る狙いがある。

MGMは「007」シリーズや「ロッキー」、「羊たちの沈黙」、「氷の微笑」、「アダムスファミリー」など4000超の映画作品を制作している。180以上のアカデミー賞と100以上のエミー賞を受賞しており、映画だけでなく1万7000のテレビ番組も制作しており、コンテンツ制作の実績は豊富。

MGMの買収金額は84.5億ドル(約9200億円)。規制当局の承認などを経て、買収契約が実行されるという。

アマゾンのPrimeVideoシニアバイスプレジデントのマイク・ホプキンス氏は、「この取引の経済的価値は、カタログのIPの宝庫です。それは非常にエキサイティングであり、高品質のストーリーテリングのための非常に多くの機会を提供します」と語る。

MGMのケビン・ウルリッヒ会長は、「MGMの歴史をAmazonとともに歩む機会は、刺激的な組み合わせになります」と語る。




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