2021.05.25

食品宅配のオイシックス・ラ・大地と家事代行のベアーズ、「#家事休み」キーワードに協業開始 家事の意識調査を実施

家事代行サービスを提供するベアーズと、食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地は5月19日、「#家事休み」をキーワードに、掃除、洗濯、料理など家事の負担を軽減する事業において協業を開始した。諸外国と比べて時間と労力を費やしているといわれる日本の家庭の家事負担を軽減し、より多くの人の暮らしが豊かになることを目指す。取り組みの第1弾として実施した家事にまつわる世代間の意識調査の結果を公開した。

【<画像6点>家事への世代間の意識調査の結果】

ベアーズとオイシックス・ラ・大地による「#家事休み」プロジェクトは、「疲れたらたまには家事だって休んでもいいじゃないか」「面倒な家事はどこかにお任せして、家族と休んだり趣味の時間に充ててもいいじゃないか」という思いからスタートしたもの。この1年で、家事代行やミールキットといった家事アウトソース型サービスへの利用意向にも少しずつ変化があらわれているとし、「家事を休める」ソリューションを持つ両社はこの協業を通じ、同じ社会課題の解決に向け、「新しい日本の家事への考え方やスタイル」を発信していくとしている。

協業の第1弾としてこのほど、家事にまつわる世代間の意識調査を実施し、「家事休みプロジェクト」の特設サイトにて結果を公開した。今回の調査は、2021年5月1日~5月8日に家庭を持つ国内在住の20~50代男女970名(有効回答数800)と、5月1日~5月6日に 15~19歳男女(以降は「10代」と記載)442名(有効回答数428)にインターネットで実施したもの。

「週3回以上お風呂掃除を担当している?」の問いで「YES」と回答したのは、20~30代男性が39%に対し、40~50代男性は24%。「毎日晩ごはんを自分で作る?」の問いで「YES」と回答したのは、20代男性が40%に対し、30~50代男性は10%などの結果から、若年層は男女とも家事をパートナー任せにせず、多忙であっても限られた時間の中で進んで取り組んでいることが判明した。特に20代男性は、家事の中で最も女性が行う割合が高い「夕食作り」も他世代の4倍の頻度で担っており、実際にその大変さを知っているからこそ、家事負担の軽減にも前向きであることがうかがえるとした。20代女性が「家族は家の中の家事がどれだけあるか把握している」と答えた割合も64%と、他の世代を25%も上回る結果となっている。



10年先には家庭を持っている可能性もある10代にも同じ設問で調査を実施したところ、SDGsの目標のひとつである「ジェンダー平等」がさらに浸透していることがわかった。また、10代に対する「両親は家事を分担している?」の問いでは、およそ5割が「そう思う」と回答。一方で実際の子を持つ親世代の回答からは、代表的な家事である掃除、洗濯、料理を週1回以上行う女性は85%に対し、男性は42%となっており、子どもたちからは一見家事を分担しているように見えていても、実際は女性の担う割合が圧倒的に高い傾向があることがわかった。



長期の巣ごもりで在宅率が上がったことで、家の中のことが気になるようになったこの1年。気になる場所を仕事の合間にちょっと掃除したり、家事分担ルールを新たに決めたり、わが家にとっての「ちょうどいい家事」の最適化が進んでいるという。週に1回以上の頻度でキッチンを掃除していると答えた男性は、40代の36%に対し、20代で55%となるなど、女性は若年層ほど掃除の頻度が下がり、逆に男性は若年層ほど高頻度で掃除をしているという傾向も明らかになった。「家事を負担に感じることがある?」の問いに「YES」と答えた割合は、全世代で70%だった。



家事のシェアマインドが高い20代では、男性も料理を行う対等な戦力となっており、主体的に献立を考える彼らが気を使っている点としては「栄養バランス」、次いで「品数の多さ」が挙がった。家庭内で食事を摂る回数が増えていることから、女性の負担が多い30代以上の世代では食事を作り続けることへのストレスがうかがえ、パートナーの参加やミールキットなどによるアシストが求められていることがわかった。

調査の結果、20代、30代の男性が主体的に家事参加している実態が明らかになり、男女ともに家族を「家事負担を分かち合い、ミッションをこなしていくチームメンバー」として捉えているとし、若年層にとっての家事を「チーム戦」に例えた。一方で年代が上がるにつれ、家事は「個人タイトル戦」になっているとし、「家族ができればいい」とは思っていても、「結局は自分が動く方が早い」「誰にも任せられない」という思いや、家事によっては性別役割分担の刷り込みの影響がまだまだ続いている状況だとした。

「#家事休み」プロジェクトでは、今回の調査結果をもとに、1年の折返しのタイミングである「中掃除」「夏休みシーズン」に合わせ、7月初旬を目途に「家事休みスタイル診断」を特設サイト上で公開する。この診断を通じ、パートナーと家事について話し合う時間を意図的につくることで、意識や考え方の違いについてお互いが理解を深めるきっかけになればとの考えを示した。また今後は、家事休みに関するオンラインイベントや家事休み応援キャンペーンなどのリリースも予定するなど、「ちょっと家事を休む」というアクションを提案、応援するとしている。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事