2021.05.22

Bonchi、山梨の希少な大粒サクランボウや大玉桃を通販で全国へ 産直ECと就農支援で農家の課題解決に挑戦

大粒サクランボ(写真左下)と樋泉侑弥社長(写真右)

果物専門の産直ECサイトを運営するBonchiはEC事業と並行し、地元山梨県の農家と連携した就農支援を展開している。オンラインでの販路拡大や事業を継承する人材育成を通じ、農業が慢性的に抱える社会課題の解決を図っている。

同社は、樋泉社長が友人とともに2020年に設立したスタートアップ企業。その根底には地元である山梨県の魅力を県外に発信していきたいという思いがあった。「山梨の強みは果物。地元の人が食べるような最高級の果物を、全国に届けたいと思ったのが事業開始のきっかけ」(樋泉侑弥社長)と振り返る。

知人へのテスト販売やクラウドファンディングを通じた先行販売・マーケティングを経て、2021年3月に自社サイトでの常設販売に至った。


ECサイトで「山梨県産 大粒さくらんぼ」など販売

一般流通がほとんどない大粒のサクランボウや大玉桃など、地元の契約農家による高品質の果物を季節に応じて販売している。各商品は、収穫の時期に合わせ配送日を指定する受注販売形式をとっている。より旬のタイミングで果物を届けるためだ。

ECとともに運営する「農家育成プログラム」では、若年層の契約農家への直接就農もサポートしている。契約農家が持つ畑や機材といった下地や、Bonchiを通した全国への販路などを用意することで、農業に携わる人材の確保と定着を図っていく。

「ゆくゆくは海外への卸販売も視野に入れている。そのためにも今の段階から人材の強化には力を入れている。若い世代の力で農業が持つイメージをより格好いいものに変えていきたい」(同)と意気込みを話す。


「Bonchi」
https://bonchifarm.com/




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