2021.05.11

コロナ禍で男性や若年層のお取り寄せニーズが拡大 アイランドが「おとりよせネット」のユーザー動向公開

お取り寄せの情報サイト「おとりよせネット」を運営するアイランドは5月10日、2020年4月~2021年3月の「おとりよせネット」のユーザー動向データの調査結果を公開し、「お取り寄せ市場の変化」について見解を述べた。男性ユーザー数が前年比3.14倍となり、カテゴリーランキング1位に「訳アリ・お試しセット」が選ばれるなど、コロナ禍におけるライフスタイルの変化とともに、お取り寄せの利用者層やそのニーズにも大きな変化があったとしている。

【<画像6点>「おとりよせネット」ユーザーの動向データはこちら】

「おとりよせネット」は、「お取り寄せの美味しい逸品」を紹介する日本最大級のお取り寄せ情報サイト。ユーザーの口コミがジャンル・シチュエーションごとに検索出来るほか、料理研究家やフードライターなど「お取り寄せの達人」の推薦コーナー、季節イベントに連動した特集コーナーなどを展開する。

今回の調査は、Googleが提供するWebページのアクセス解析サービス「GoogleAnalytics」やサイト数値をベースにしたもの。前年との比較により、2020年4月~2021年3月のユーザー動向を分析した。その結果、「おとりよせネット」の利用者数は前年比2.45倍に、年間で2回以上「おとりよせネット」を閲覧しているリピート利用者ユーザー数も前年比2.68倍と伸長したことがわかった。



自宅で気軽に全国の美味しいものが食べられる、人と接触しないで購入できるなど、お取り寄せの利便性が支持され、リピートにもつながっているのではないかとし、1回きりの特別な利用ではなく、「お取り寄せ」が身近な行為として定着している動きがみえるとしている。実際に定期的に行っているユーザーインタビューやアンケート調査でも、自宅にいながら全国各地の商品を味わえるお取り寄せの手軽さや利用のしやすさを知り、「今後もお取り寄せを利用していきたい」という声が多くあったという。

利用者の性別、年齢ごとの前年同期比較では、どの年齢層も2倍以上伸長。特に18歳~24歳は3.92倍、65歳以上は3.40倍になった。また女性ユーザーが2.14倍に対し、男性ユーザーは3.14倍となった。従来のメインユーザーである30~40代の女性だけでなく、今までにお取り寄せに馴染みが少なかった層への広がりも垣間見える結果となった。こうした状況を受け「おとりよせネット」では、新しい層への訴求のため公式インスタグラムとYouTubeチャンネルを開設。SNSを強化し、アンバサダー企画や動画での商品紹介など、よりお取り寄せの情報を身近に感じてもらえるように情報発信を続けている。



2020年4月~2021年3月のアクセス数において、前年同期比較で伸長したカテゴリーのランキングでは、1位「訳あり・お試しセット」、2位「ラーメン」、3位「肉・ハム・ソーセージ」、4位「魚介類・シーフード」、5位「北海道」がランクインした。コロナ禍の外出自粛において、物産展やイベントなどの中止、卸売縮小等で、オンライン上で「訳あり」商品の販売が行われたり、これまで通販を行ってこなかったラーメンや餃子などの外食店舗がオンライン販売を始めたことなどから、「訳あり」「ラーメン」などのカテゴリが年間で伸長したとしている。また、1位の「訳あり・お試しセット」については、新たな層の利用が増加したことで伸長したとも推測する。唯一地域ジャンルでランクインした5位の「北海道」は、コロナ禍で旅行の自粛により現地のお取り寄せを楽しみたいという背景があるとの考えを示した。

「おとりよせネット」への食品通販事業者の新規登録店舗数は、前年比3.31倍となった。コロナ禍では、売上に深刻な影響が出た飲食店やメーカー等が食品ECサイトを立ち上げた。「おとりよせネット」においても、集客・売上に役立つよう食品通販事業者向けの支援企画を実施しており、多くの新規登録があったとしている。

「おとりよせネット」では、お取り寄せを経験する人が増えることで、今までは店舗でギフトを選んでいた人も、「自分が取り寄せて満足したものを、今度はオンラインでギフトを贈る」という流れができると予測。実店舗で販売されている商品やシーズナルギフト関連の特集なども強化している。

全国の食品通販事業者とユーザーとをつなぐ架け橋となることを目指し、お取り寄せにおけるコロナ禍での新たな層へ広がり、用途やニーズの変化に対応し、ユーザーには在宅時間の充実や楽しみを提供、食品通販事業者には集客・売上に貢献すべく、引き続きさまざまな取り組みを実施していくとしている。



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