2021.04.29

FiNCと大日本印刷、来年3月までに情報銀行サービス開始 ヘルスケアに特化、顧客接点を提供

ヘルスケアアプリ「FiNC(フィンク)」を運営するFiNC Technologies(フィンクテクノロジーズ)と大日本印刷(DNP)はこのほど、ヘルスケア領域に特化した情報銀行のサービスを2022年3月までに開始することを明らかにした。ヘルスケアの情報銀行を活用する健康食品メーカーなどは、数百万人分の体重・睡眠といったライフログデータを入手できる。データを提供する個人と接点を持てることから、新規顧客の獲得にも役立つとしている。
 
フィンクとDNPが共同で構築する情報銀行では、フィンクが持つ100億件以上のライフログデータを基に、あらかじめ個人に同意をとったうえで、個人情報を企業に提供する。企業は取得した情報を基に、情報銀行を通じて、「生活者(情報銀行のユーザー)」に、新商品モニター体験などのサービスの提供を行う。これまで企業と接点がなかったユーザーが、情報銀行を通じて、新たな顧客となる可能性があるという。



情報銀行を活用する企業は、必要とするユーザーのデータを継続的に抽出できるという。特定の1人の個人の運動・体重・睡眠のデータを継続して取得することも可能。「100万人分の睡眠だけのデータ」を抽出するといったこともできるとしている。企業は個人のライフログデータを商品開発やマーケティングに役立てる。
 
フィンクとDNPは、情報銀行の窓口として、専用のウェブサイトを開設する。「FiNC」アプリのユーザーを中心に、専用のサイトへと誘導し、登録を促す。情報銀行のユーザーが、情報を提供してもよい企業や、提供する情報の範囲を事前に選択できるようにするという。



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