2021.04.27

ZOZO、商品取扱高は4194億円 「PayPayモール」は約4.5倍、『メディア化』『生産支援』の戦略発表

ZOZOの2021年3月期における商品取扱高は、前期比21.5%増の4194億3000万円だった。「PayPayモール」における取扱高は、同約4.5倍に拡大。3月28日には、「PayPayモール」の取扱高が初めて「ZOZOTOWN」を超えた。さらに今後の戦略として「『買う以外のトラフィックを増やす』『生産支援』『技術ライセンス販売』の3本柱を考えている」(澤田宏太郎社長)と発表した。

ファッションECモール「ZOZOTOWN」のみの商品取扱高は、同9.5%増の3557億6000万円だった。コロナ禍の巣ごもり需要の拡大の影響や、前期の暖冬による需要減の反動などにより成長している。


「PayPayモール」が「ZOZOTOWN」を超えた日


「PayPayモール」における商品取扱高は、同354.8%増の281億9000万円だった。「ZOZOTOWN」の出店ショップの約9割が「PayPayモール」でも販売している。2020年秋や2021年春にヤフーなどが実施した大規模キャンペーン「超PayPay祭」による押し上げ効果が大きかったという。

「期初に掲げた売り場や商材の拡張に取り組んできた。『PayPayモール』も好調で『超PayPay祭』により、3月28日は『PayPayモール』における単日の商品取扱高が初めて『ZOZOTOWN』を超えた。これはわれわれにとってもエポックメイキングなこと」(同)と話す。



その他事業の商品取扱高は、MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業が同67.6%増の12億6000万円、ブランドの物流支援などを行うBtoB事業が同85.9%増の223億6000万円になった。PB(プライベートブランド)事業は、同85.0%減の1億8000万円だった。

商品取扱高の拡大に加え、自社負担の値引きセールや会員特典を圧縮したことで、営業利益は同58.3%増の441億4400万円になった。

2022年3月期の商品取扱高は、同12.7%増の4728億円を計画している。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事