2021.04.22

下着ECの白鳩、営業損失1.7億円 増収も利益率など悪化

下着のネット通販を展開する白鳩の2021年2月期決算は、営業損失が1億7200万円となった。前期の営業損失4600万円から赤字幅が広がった。
 
売上高は前期比8.4%増の56億9400万円だった。売上総利益率と売上高販管費率が悪化した。出荷オペレーションの停滞などが悪化の要因と思われる。
 
売上総利益率は38.1%で同0.8ポイント減だった。販管費率は41.1%で同1.3ポイント増だった。
 
本社移転直後に発生した物流システムの不具合や出荷オペレーションの停滞により、販売の機会損失が発生。顧客の信頼を損なう結果になったという。
 
開発が大幅に遅延していたシステム販売はソフトウエアなどの仕様変更に伴い、納品の見通しが立たず、今年度での売り上げ計上を断念。
 
これにより、特別損失7200万円を計上した。運営する企業主導型保育施設でも赤字幅が拡大したという。コロナ禍に伴う雇用調整助成金は特別利益に計上している。
 
増収は販売チャネルの拡充、品ぞろえの強化、新たな顧客層の獲得、ブランディングやプライベートブランドコラボ商品の強化に努めたことが要因。外出自粛による「巣ごもり消費」の拡大も後押しとなった。
 
経常損失は2億1000万円(前期は6800万円の損失)、純損失は2億8700万円(同1億3800万円の損失)といずれも赤字幅が拡大した。



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