2021.04.13

【マッスルデリ西川社長に聞く】ハンドボール宮﨑大介選手愛用のボディーメイク食がコロナ禍でヒットした理由は?

マッスルデリの西川真梨子社長



――宅配食市場の現状をどのように見ていますか?

食品宅配の市場はもともと、高齢者向け弁当の割合が大きかったと思います。ヨシケイやワタミといった企業が有名です。高齢者向け弁当は、ユーザーと配達員が対面でコミュニケーションする訪問販売の形態です。2010年代になり、当社のように、ウェブで展開する、新興の食品宅配の企業が参入し始めました。現在では、当社と同様のビジネス形態でサービスを展開する事業者が10社ほどあります。


西川真梨子社長

シンクタンクの矢野経済研究所によると、食品宅配市場の規模は、2016年の段階で1184億円だったということですが、2021年には33%増の1575億円に拡大すると予想されていました。これはコロナ前の試算ですから、実際はもっと拡大しているのだと認識しています。テレワークの浸透で、宅配食が使われるシーンの幅がさらに広がっているからです。

拡大する市場の中で、当社のサービスは、「ボディーメイク(体づくり)ができる」という点を差別化のポイントとしています。ハンドボールの宮﨑大輔選手やフットボールの中島イシレリ選手、プロバスケットボールチーム「TOKYODIME」の各選手など、プロのスポーツ選手に愛用していただくケースも増えています。

ユーザーには、商品を配送するだけでなく、LINEやZoomを使った情報発信も行っています。LINEでは週2回、栄養の知識や、コンビニ食の選び方などの情報を発信しています。Zoomでは、栄養士によるオンラインセミナーを実施しており、普段の食生活に関する相談を受け付けたりもしています。

フィットネスジムとのコラボレーションも進めています。現在、約50社のフィットネスジムと提携し、マッスルデリのフライヤーを置いてもらったりしています。トレーナーにサービスを勧めてもらったりもしています。

3月には新メニューを投入しました。高タンパクでヘルシーな、ピザやスープ、チーズケーキなどのラインアップを拡充しました。「中食」「冷食」「たんぱく食」「宅配食」など、当社が提供しているサービスジャンル全てにおいて、需要が拡大しています。拡大する市場の中で、今後も確かな存在感を示していきたいと思っています。




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