2021.04.08

【インタビュー】オプスデータ 中野賀通社長「地域課題解決するサブスク、出足好調」

オプスデータ 中野賀通社長


紹介促す仕組みで口コミ広げる


――「WAKEAU」の顧客を拡大する戦略は?

広告費はあまりかけずに、SNSなどで情報を発信し、賛同する人を集めたい。そして口コミで顧客をじわじわと広げていきたい。口コミを促す仕掛けもある。商品を届ける箱の中には、お裾分け袋や生産者の紹介カードを同梱している。届いた商品をお裾分けしてもらい、その際に「WAKEAU」についても紹介してもらいたいと考えている。


お裾分け袋や生産者の紹介カードを同梱

月額5000円の料金は決して安くないと思う。ある漁師から「命かけて獲ってきた最高のものを届ける。ただ買ってくれればそれだけでいい」と言われた。買っていただければ満足いただけると思う。

糸島でも最初は限定30セットのみの提供となる。参加する人が増えてきたら、投資を行い、生産能力を増やし、100セット、300セットと提供できるようにしていく。

われわれはユーザーの動向を分析し、ランディングページ(LP)のデザインを改善したり、問い合わせ対応の質を上げていく。テクノロジーで売り上げ拡大や業務効率化に貢献していく。

――「WAKEAU」には商品が届く以外の魅力もあるのか?

生産余力があれば、「WAKEAU」の利用者だけが特別価格で購入できる販売ページを設けてもいい。利用者だけに特別な現地で体験できるサービスを提供し、地域に足を運んでもらうように促すこともできる。地域で交流を深め、第2の故郷としてワーケーションしてもらったり、地域課題の解決に一緒に取り組んだりしてもらえるような関係性を構築できるかもしれない。


「WAKEAU」
https://fukuoka.wakeau.jp/lp/a/mv1.html



<中野賀通氏 プロフィール>
工業大学附属の高校に教員として4年ほど勤務。メール配信システム大手のエイジアでクラウド事業の立ち上げや、国内大手企業やスタートアップの支援に従事。2015年1月に技術顧問先のテモナに入社。開発、事業、組織拡大に貢献し17年にマザーズに上場。2019年には東証1部に鞍替え。2020年12月、テモナの取締役CTOを退任。現在、データサイエンス、地方共創事業を展開するオプスデータやスタートアップ支援のハンズオンなどの代表を務めている。





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