2021.04.08

消費者庁、カビ菌除去に根拠なし イオン機器ECに措置命令

「ION MEDIC O-RELA」

消費者庁は3月31日、マイナスイオン発生機器などのネット通販を手掛けるGSDに対し、優良誤認に該当する広告表示があったとして措置命令を行った。商品の使用でカビ菌の分解、除去ができるかのように表記していた。
 
GSDは措置命令を受け入れがたいとし、法的措置を視野に入れた対応を検討している。
 
対象となった商品は、マイナスイオンの発生をうたう機器「ION MEDIC O-RELA(イオン メディック オーリラ)」。同機器の型式「GSD-208」と「GSD-209N」について、自社ECサイト、自社ブログ、パンフレットに掲載していた広告表示の中で「PM2.5の主な原因である車の排気ガスに含まれるNOXなどは、オーリラによって90%を分解できます」などと表記していた。


パンフレットの表示

パンフレットでは打ち消し表示を行っていたが、合理的な根拠とは認められなかった。
 
GSDは同日、自社サイト上で「措置命令は直ちに受け入れられるものではなく、今後の法的措置も視野に入れ、対応につき検討をすすめる」とのコメントを発表した。また、措置命令は広告表示が問題となっただけで、商品の性能について問題があったわけではないとした。



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