2021.03.29

東栄新薬、露地栽培アガリクス「KA21株」 免疫関連の有用性が発表

抗ウイルス効果持つことも確認

KA21株が抗ウイルス効果を持つことも数次にわたる試験で確認している。

ネコカリシウイルスとマウスノロウイルスに対する効果をプラック法(※参照)で調べた試験では、KA21株の濃度が高いほど、用いたウイルスのプラックサイズの縮小が確認された。KA21株の接種によってウイルス感染価が減少した形だ。

KA21株を加えて培養した培養上清ではウイルス接種から24時間後において、コントロール比で有意なウイルス価の減少が確認された。24時間培養時の培養上清における、用いたウイルスのウイルス価は、KA21株の濃度が高いほど減少することも分かった。

これらの結果から、KA21株は、濃度を増すほど抗ウイルス効果が高まることが示された。

過去の研究では、インフルエンザウイルスに関して、同様の結果が得られている。

マウスを用いた動物試験でも、抗ウイルス効果を確認している。同試験では、アガリクスの摂取により、マウスノロウイルスの体外排泄の促進が確認された。

その他、免疫関連では、ヒト臨床試験によりNK細胞の活性化を確認。腫瘍細胞による担がんマウスモデルに、アガリクスの熱水抽出物を経口投与した基礎試験では、腫瘍の縮小効果が確認されるなど、抗腫瘍効果や、炎症性サイトカインの抑制なども確認されている。


※プラック法とは…ウイルスの感染・増殖により死滅した細胞が斑点状に残る現象(プラック=溶菌斑)を利用し、ウイルス感染価(細胞感染性を持つウイルス粒子の数)を分析する手法。




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事