〈ヤフーショッピング エリアアワード2019 滋賀県食品部門2位〉
近江牛の生産・販売を手掛ける千成亭風土が運営するECサイト「近江牛の千成亭」は、「ヤフーショッピング エリアアワード2019」の滋賀県エリアで、食品部門の2位を受賞した。2018年から強化した広告露出や、季節のイベントごとに商品を提案する特設ページが、ユーザーの獲得と満足度向上につながっている。
千成亭風土は滋賀県内に食肉専門店とレストランを展開する近江牛専門店。2002年の自社ECサイト開設後、「ヤフーショッピング」「楽天市場」といった各ECモールにも積極的に出店した。滋賀県のブランド牛である近江牛の魅力を発信している。
ECモールの運営においては、「たくさんの店舗がある中で、どのようにお客さまに当店を見つけて商品を選んでもらえるか」(外販部直販チーム・藪野健見チーフ)が長年の課題だった。
「近江牛の千成亭」のヤフーショッピング店モール内での新規顧客獲得に向け2018年からは、「ヤフーショッピング」ページ内の成果報酬型広告システムである「PRオプション」の利用を強化している。「最低限の料率だったところを段階的に上げていき、モール内での商品露出を増やしたことで、サイトに訪れるユーザーの幅が広がった」(同)と言う。
「PRオプション」の料率は、季節やセールイベントのタイミングに応じ、より効果的な成果を得られるよう毎月見直しと調整を行っている。
「自社ECと同様に、購入後の使用シーンや体験をイメージできる『コト消費』で訴求するサイト構成を意識している」(同)というショップページでは、季節行事などのイベントごとにギフト用の特設ページを設置している。
「小学生の入学祝いには高タンパク質のモモ肉、ヒレ肉」といったように、各ページでは贈る対象や使用するイベントに合わせ、適した商品を提案して購入をサポートする。
こうした施策が奏功し、「ヤフーショッピング」での売り上げは、同社のEC全体売上高の約3割を占めるまでに急成長した。「もちろん(エリアアワードの)1位も狙うが、ベストストアアワードの受賞も目指していく」(同)と目標を語る。
「近江牛の千成亭」(ヤフーショッピング)※「日本ネット経済新聞」(新聞)には販売チャネル、導入システム、外注先などのショップデータも収録