2021.03.23

【記者コラム】地銀のECが加速する3つの要素(その2)

前回、お伝えした3つ目の「縦に考えず横で考える」について書いていきます。広い視野ということですが、簡単にいうと、物売りだけが全てではないということです。

地方銀行の強みは、消費者や事業者に近いことが最大のアドバンテージであることは、前回お伝えしました。それをヒトやモノだけに焦点を当てず、コトにも広げてみるという考え方です。各行がEC展開する根本的な目的は、地方創生と活性化です。つまり、それは物販だけではないことです。

私が考える地銀が取り組むべきECの理想像は、各都道府県や自治体にある「道の駅」のような展開が望ましいと思っています。みなさんも、各所にある道の駅に立ち寄ったことがあると思います。最悪だった、と言う人はおそらく少ないのではと思います。道の駅には、地場で奮闘している地元の農家の商品、地産地消の料理、地域の情報があります。こうした情報を網羅した展開ができるのが、地銀の強みなのでは、と各行に取材をして感じました。

物販と情報網の両立をすぐに確立するのは難しいかもしれません。しかし、各行がミッションとする地方創生・活性化とはモノ売りだけでないことも事実。道の駅のような「行ったら何かある」といった展開が、地銀のECを加速させる一つの要素だと思っています。




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