2021.03.12

【記者コラム】地銀のECが加速する3つの要素

少し前になりますが、地方銀行によるEC展開を「日本ネット経済新聞」の1面で紹介しました。取材した当事者としては、「やり方次第」で成長すると思っています。

地方銀行がEC展開していくこと自体、そもそも非常に良いことだと思っています。今後のEC展開を検討する銀行も多数あったので喜ばしい話です。ただ、大半の方は「大丈夫なの?」「できるの?」と現実的な成果やそもそも運営ができるのか、そういった疑問が生じると思います。運営は各行が決めることなので、私が口出しするものではありません。しかし、成果で考えれば、「やり方次第」で成長できると思っています。

私が取材をしてきた中で、成長の可能性がある要素を3つ考えました。

1つは「地銀ならでは」という消費者寄りの視点。2つ目は「ECは物を売るだけじゃない」コンテンツの視点。3つ目は、「縦に考えず横で考える」広い視野を持つ視点です。

消費者寄りの視点は、すでに各行が持っています。地場の事業者だけでなく消費者のニーズも取り込めるのは、地銀ならではの大きなアドバンテージ。そこからマーケティングにも応用できるのは強みです。

コンテンツ視点とは、モノだけを売る視点だけのならないこと。買う前には必ず情報の伝達が必要です。モノだけに特化する手法は、どのECサイトも行っており、差別化にはなりません。

モノ以外を単に紹介しても意味がありません。そこに訴求力があるのか…が重要です。訴求も仕方もたくさんの切り口があり、話題性やエンタメ性、質など。伝える際、一つのやり方に偏らず、モノによって臨機応変にする必要もあります。事業者ごとにモノに対する思いや考え方が違います。作り込む必要はありません。事実を「どのように」「なにで」伝えるか、それだけのことです。

3つ目の要素については次号で書いていきます。続きは来週で。悪しからず。

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