2021.03.11

【<東証マザーズ上場>かっこ 岩井裕之社長に聞く】「株式上場で信頼性高める」

かっこ 岩井裕之社長


巣ごもり需要が後押し

――2020年12月期の業績も好調です。

巣ごもり需要を契機としたECの利用拡大の後押しを受け、不正注文検知サービス「O‐PLUX」と後払い決済事業者に向けた決済コンサルティングサービスの販売が順調に推移し、5期連続の増収増益を達成しました。

特に、主要サービスの不正検知サービスが前期比13.1%増となり、売上構成比は80.5%に拡大しました。EC市場の拡大に伴い、不正な注文も増加傾向にあり、導入企業数も増加しています。

――API連携も強化しています。

EC事業者にとって中核のシステムであるECパッケージ・ショッピングカートとAPI連携をすることで、開発負担なく即時に導入可能となります。

昨年からは、エビスマートやショッピファイなどのECカートと組み、D2C向けのサービス「D2Cart」を始めています。ユーザーへの信頼性を高めることが企業ブランディングにもつながるという考えのもと、サービスを構築しました。


ハードル下げ市場拡大

――2021年12月期で実施していく施策について教えてください。
 
「O‐PLUX」のバージョンアップを予定しており、中小ECでも導入しやすい価格帯のサービスを導入する予定です。通販企業の後払い決済への新規参入も目立ってきており、導入へのハードルを下げることで市場を広げていきたいと思います。


【プロフィール】
1971年、東京都生まれ。大学卒業後、CD・DVD商社を経て、決済関連会社に転職。2011年かっこ株式会社を創業。『未来のゲームチェンジャーの「まずやってみよう」をかたちに』を経営ビジョンに掲げ、データサイエンスの技術とノウハウをもとにSaas型不正検知サービスO‐PLUX,O‐MOTIONを展開。2万超のサイトで導入。第14回ニッポン新事業創出大賞 経済産業大臣賞を受賞。

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