2021.03.06

【総力特集】<クローズドECの世界>拡大する福利厚生EC メーカーの新たな販路に


「ベネフィット・ステーション」、コロナ禍で受注件数は1.8倍に


「ベネフィット・ステーション」のECサービス「ベネ通販」では、お取り寄せグルメや化粧品、家電など2万2000品目を扱っている。同サービスでは、2020年4月から12月までの9カ月間の受注件数が、前年同期間比で1.8倍に伸びたとしている。





運営会社:ベネフィット・ワン
ECショッピング機能:ベネ通販
会員数:1万891団体・法人 868万人(2020年9月末時点)
導入企業の代表例:NTTグループ、日本郵政グループ
取扱品目数:約2万2000点(食品、家電、高級コスメなど)
商品の発送形態:メーカー発送/一部自社発送
提携するECサイト:1000サイト


「ベネ通販」で取り扱っている商品のコンセプトは、①プレミアム⓶アウトレット――の2つがあるという。①はオープン市場で割引販売がされることが少ない高級家電などを、クローズド市場限定の割安価格で販売しているという。⓶は消費・賞味期限が近いものや、型落ち品など。仕入れ先のメーカーは、オープン市場では販売できない余剰在庫の出口として、「ベネ通販」を利用しているという。

ベネフィット・ワンでは、導入企業が、アルコール消毒液や防災グッズなどを「ベネ通販」でまとめて購入し、自社の従業員に配布するケースが増えているという。「社員旅行などで使う予定だった共済会費などの予算を、『ベネ通販』で使っていただくケースが増えている」(プロダクトマーケティング部波川高志チーム長)と話す。

ベネフィット・ワンは「ベネ通販」の流通規模などは明らかにしていないが、現在でも、数百億円規模の売り上げがあるとみられる。同社は、「ベネフィット・ステーションの」中の「ベネ通販」だけで、大きな市場に成長させていきたい考えだという。

今後、従業員の給与から「ベネ通販」の利用額を天引きする機能や、おすすめ商品を自動でレコメンドする機能の導入も検討するとしている。 

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