2021.03.16

【「楽天SOY2020」受賞店に聞く】「タオル直販店 ヒオリエ」在宅時間を見据えた販売戦略

【楽天SOY2020】<日用品雑貨・手芸・旅行用品 ジャンル大賞>
「タオル直販店 ヒオリエ」


「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020」で日用品雑貨・手芸・旅行用品 ジャンル大賞を受賞した「タオル直販店 ヒオリエ」の常務取締役 中道啓太氏に『受賞要因』や『今後の戦略』などを聞いた。




常務取締役 中道啓太氏

受賞要因は、「おうち時間」が増えたことによる影響が大きいと思う。当社は、タオルがメイン商品だ。昨年は、「おうち時間」を見据えた商品展開や販促を改めて見直し、実施した。

例えば、主力のホテルスタイルのような大きいタオルだけでなく、バスタオルとフェイスタオルの間ぐらいの商材もそろえた。在宅時間の長期化で、洗濯の回数が増え、使用頻度が上がる。同時に、新しいタオルが必要になる。これに伴って収納場所も必要となる。こうした分析と当社の強みを合致させた販促を強化した。

他にも、スマートフォンのサイト改善に2017年から着手している。現在、スマホとPCの購入比率はスマホが8割を占めるまでになった。スマホの見やすさや買いやすさを改善してきたことで、隙間時間の閲覧数や訪問者数を増やした。クーポンやメルマガも小まめに出し、当社サイトを気にかけてもらうような働きかけも実施した。

昨今、PCのメルマガの開封率は下がっている。スマホにシフトした施策が奏功し、結果的にサイトへのアクセス数や売り上げが大きく上がる結果となった。こうした背景からも、今後はSNSの活用に注力する。インスタグラムなどでアイテムの使用感を伝え、ブランディングにつながる情報発信を実施していく。

今回の受賞は、販促だけでなく、流通面の対策も大きい。2019年10月の消費増税のような反動があるとは思わず、コロナが襲来して、特需になるとは思わなかった。当社は製造販売の会社。製造は非常にハードだったが、体制を強化して取り組んできた。

よかったのは、当社は製造・販売・配送の一体型の体制を敷いていること。配送の一部は外部委託だが、自社配送もある。こうした時だからこそ、三位一体型の体制が強みを出せたのではないか。おそらく、仕入れ販売だとここまで稼働はできなかったと改めて思う。

ネットショップがすぐに開設できる構築サービスが増えてきた。これは良いことで、さらにEC業界が盛り上がる。こうした動きの一方で、モールの良さも改めて感じられた。

コロナ禍でも、一部の社員から会社に出勤したいという連絡をもらった。厳しい中でも社員が一生懸命に取り組んでくれる姿勢をありがたく感じた。この勢いで、今年は昨年受賞したSOY受賞基準の10%アップを狙っていきたい。


【<総力特集>楽天SOY2020】受賞63店に直撃取材!『コロナ禍の成長戦略』を聞く
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