2021.03.04

JP.Companyが2年連続で国内「eBay」セラーの頂点に 「2020 eBay Japan Awards」受賞者を発表


【受賞店舗が語る「成功のポイント」】


「セラー・オブ・ザ・イヤー」

海外の取引先と励ましあい販売拡大


「セラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したJPカンパニーの林勇治氏は「最初は海外で販売することが不安でしょうがなかった。徐々に商材を仕入れるようになった。2020年は巣ごもり需要の高まりを感じた。海外の取引先からも『リアルショップは閉めているけど、ネットショップで販売している』と教えてもらい、『われわれも頑張って仕入れるよ』と言ったりして頑張った。7割出社削減などの環境の中で物流会社さんの協力もあり、売ることができた」と話す。


JPカンパニーの林勇治氏

JPカンパニーは、「カテゴリー グロース アワード」の時計部門も受賞しており、今後もカテゴリーを広げて、「eBay」での販売を伸ばしていきたいという。


「ニューセラー・オブ・ザ・イヤー」

異業種からチャンスを感じて参入


「ニューセラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したフタキは、軽運送が本業だが、7カ月前に「eBay」での販売を開始し、高い実績を上げた。林寛夫代表は、「もともと、EC商品の配送を手掛けており、以前から販売にも興味があった。コロナで先行きに不安を感じる中、知り合いの勧めもあり、市場規模が大きい海外向けの販売を始めた」と話す。


フタキ 林寛夫代表


「カテゴリー グロース アワード(アパレル・バック・ブランド小物)」

自動翻訳システムで2~3万点出品


「カテゴリー グロース アワード」の「アパレル・バック・ブランド小物」部門を受賞したコメ兵は、自社ECサイトに出品した商品情報を自動翻訳して出品できる仕組みを構築し、「eBay」には2~3万点を出品している。昨年から「eBay」経由の売り上げが順調に伸びるようになり、受賞につながったという。



コメ兵 IT事業部WEB事業グループ 部長代理 甲斐真司氏(写真中央)

コメ兵のIT事業部WEB事業グループ 部長代理 甲斐真司氏は、「越境ECに関してはコロナ前から伸び始め、2020年は前年の倍くらいに売り上げが伸びた。送料分をあまり商品価格に転嫁せずに販売できたことが伸びた要因だと思う」と話した。


「カテゴリー グロース アワード(カメラ)」

「続ける」ためにストレス貯めない工夫


「カテゴリー グロース アワード」の「カメラ」部門を受賞した針原将博氏は、副業を始めるにあたり、非対面の仕事を探していて「eBay」での販売を始めた。


針原将博氏

針原氏は、「カメラもEC関連も素人だが、セミナーをきっかけに『eBay』を始めた。一人なのでやり続けていて『嫌だな』と思う時もあるが、継続するためには『eBayを嫌いにならない』ということを思い続けている。英語は苦手だが、質問が来ても焦るのではなく、一呼吸おいて、1~2時間後に回答するなどストレスをためずにできるようにしている」と話す。


「カテゴリー グロース アワード(トレーディングカード)」

専門店ならではの情報、サービスで差別化


「カテゴリー グロース アワード」の「トレーディングカード」部門を受賞したShangri-Laは、約3年前から「ポケモンカード」に特化して「eBay」で販売している。



Shangri-La 大野智哉氏

Shangri-Laの大野智哉氏は、「昨年はポケモンカードの需要がかなり伸びた。専門店なのでカードに詳しいプロのスタッフがいる点が強み。カードの状態も入念にチェックし、傷のあるものや少しでも欠けているものは送らないようにしたりしている」と話す。


「カテゴリー グロース アワード(アニメアート・キャラクターグッズ)」
「アントレプレナー アワード」

長年の付き合いがある顧客と対話し、市場ニーズ探る


「カテゴリー グロース アワード」の「アニメアート・キャラクターグッズ」部門と「アントレプレナー アワード」を同時受賞したユウキ シシド氏は、個人事業主として14年前から「eBay」での販売を行っている。アニメ関連の書籍を中心にCD/DVD、トレーディングカードなど幅広く販売を続けている。


ユウキ シシド氏

ユウキ シシド氏は、「私が始めたころはあまり『eBay』で販売する日本の方がいなかったので、何を売っても売れる状態だった。そこからどっと増え、為替相場の影響で減ったなと思ったら、最近はまた増えてきている。今では14年の蓄積が生きている。お客さまの中には私が独身の頃から知っていて、息子の成長も知っているという方もいる。お客さまに直接、『最近はやっているアニメは何?』と尋ねて、仕入れに生かしたりしている。コロナ禍で高額なアニメのセル画とかも売れやすくなった」と話す。


「ソーシャルインパクト アワード」

障がい者の就労支援として「eBay」で販売


「ソーシャルインパクト アワード」を受賞したメープルは、障がい者就労支援事業の一環として2019年5月から「eBay」でカメラを販売している。


メープル 代表取締役 牧野旨孝氏

メープル 代表取締役 牧野旨孝氏は、「さまざまな障がい者さんを支援しているが、『eBay』の販売業務は少し高度な仕事なので、それをできている障がい者さんは自信につながっている」と話す。


「公認コンサルタント アワード」

売上拡大だけでなく、トラブル回避もサポート


「公認コンサルタント アワード」を受賞したSAATSは2008年3月の創業時から、「eBay」のセラー支援を行っている。セラーに対して売り上げ拡大のアドバイスをしたり、トラブル時のサポートをしたりしている。場合によってはセラーに替わり、直接、「eBay」とコンタクトを取り、トラブル解決に動くこともあるという。


SAATS 代表取締役社長 林一馬氏

SAATSの林社長は、「一番多く聞かれるのは、トラブルが発生したとき。『eBay』はバイヤー(購入者)重視のプラットフォームなので評価を落とさないためにも返金を勧めることもあれば、商品が届いているのに届いていないというバイヤーがいたときは追跡番号で届いている旨を伝えたり、そのことを『eBay』側にも伝えてお客さまであるセラーさんの利益を守ったりしている」と話す。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事