2021.03.01

富士山マガジン、会員データと連携したECプラットフォームで雑誌社の物販を支援 第1弾は「GISELe」がTシャツ販売

雑誌の定期購読を軸に会員型ビジネスを展開する富士山マガジンサービスは2月26日、主婦の友社の雑誌「GISELe」において、富士山マガジンサービスの会員データと連携し、ヘッドレスコマースも可能なECプラットフォーム「マガコマース」を活用した販売支援による「GISELeオリジナルTシャツ」の販売を開始した。雑誌出版社の物販を支援する。

富士山マガジンサービスは、雑誌出版社のビジネス拡大支援として、定期購読キャンペーンの継続的な実施や先行割引販売、物販企画など、定期購読会員へ向けたメンバーシップサービスの拡充を図っている。今回の主婦の友社との取り組みでは、商品企画支援、委託生産先の管理、ECプラットフォームの提供から受注管理やカスタマーサポートなどの運営までを一括して引き受ける「Fujisan Value Chain Support」を提供。雑誌と読者をつなぐメンバーシップサービスやデジタル活用ツールの提供などにおいて自社の知見をいかし、雑誌ビジネスの収益の最大化をサポートする。雑誌「GISELe」においては、オリジナル商品企画・生産支援、および富士山マガジンサービスのECプラットフォーム「マガコマース」を活用した販売支援を提供しており、今回販売を開始した「GISELeオリジナルTシャツ」は、その第1弾となる。

「GISELe」は、自分のスタイルを確立した、ファッションが趣味のような人に向けたファッション雑誌。年齢・職業などで的を絞らない「1テーマ掘り下げ型」の編集方針で、独自の世界観を確立している。今回の取り組みに伴い「GISELe」の公式サイトでは、富士山マガジンサービスの会員データと連携し、ヘッドレスコマースも可能なECプラットフォーム「マガコマース」を活用。「マガコマース」の定期購読会員判定により、「GISELe」定期購読会員へオリジナル商品を割引価格で販売する。

通常のトップページのあるECサイトとは異なるヘッドレスコマースは、雑誌のWebメディア内にカートを設置可能。本格的なECサイトの構築が不要なため、テスト販売や初期コストを抑えたECの開始が可能となる。今回の取り組みでは、雑誌ブランドの世界観のままコンテンツページにカートを設置できるヘッドレスコマースにより、ECサイトに遷移することなく「GISELe」公式サイト内での商品販売を実現した。雑誌コンテンツのサイト内で購入が完結するシームレスなユーザ体験により、コンテンツ閲覧から購入アクションまでの購買意欲を維持する効果も期待しているとしている。また、EC専用サイトの構築が不要なヘッドレスコマースにより、サイト構築コストを削減。初期費用をおさえての物販開始を可能にしており、「GISELe」と富士山マガジンサービスは、今後もシーズン毎の「GISELe」オリジナル商品開発、販売を予定している。

富士山マガジンサービスでは、今後も人々の様々な興味を満たす、新しい雑誌ビジネスの創造を目指していく考え。興味関心にマッチした情報を信頼できるかたちで届ける仕組みをつくり、維持することは自社のミッションであるとし、コンテンツ提供側と消費側をつなぐプラットフォームを提供することで、より豊かな人生を過ごせる社会の実現に貢献したいとしている。

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