2021.03.07

【「楽天SOY2020」受賞店に聞く】 「GINZA RASIN」 信頼が購入につながる

【楽天SOY2020】 <腕時計 ジャンル賞>
「GINZA RASIN」


「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020」で「腕時計ジャンル賞」を受賞した「GINZA RASIN」のシニアマネジャー 田中拓郎氏に『受賞要因』や『今後の戦略』などを聞いた。




シニアマネジャー 田中拓郎氏

高級時計をECで買ってもらうためには、店舗に対する信頼が必要不可欠だ。コピー品も多い業界で、現物を見ずに高い買い物をしてもらえるかどうかは、どれだけ信頼をしてもらえるかだと思う。信頼の指標の一つが、「レビュー」だと考えている。当社のレビューは1912件で、4.90の点数をいただいている。このレビューの高さも売り上げにつながっていると思う。

ECは12年ほどやっているが、開始当初は2週間で1本の時計が売れるかどうかの世界だった。客単価は楽天で約70万円、自社サイトでは100万円を超える。それでも2016年以降、売り上げが安定して上がってきたのは、信頼性が高まってきた証だと思っている。

今回の受賞の要因の一つは、積極的な企画参加だと考える。当社の売り上げも当然、企画の時に大きく伸びる傾向にある。日商ベースでみると、8~9倍ほど伸びる。そういった伸びるタイミングでしっかりと伸ばせたことが結果につながったと思う。他社との差別化を図るため、プラスでポイントを付与するなどの施策も実施した。

「仕入れ」と「値付け」に、これまで以上に気を配ったことも売り上げを伸ばせた要因の一つだと思う。仕入れでは、個人からの買い取りを強化した。海外からの仕入れが難しくなる中でも、満足いただける品ぞろえを実現することができた。

高級な腕時計は需要と供給のバランスによって価格が大きく変動する商材。景気やブランド価値を見極めないと、不良在庫につながる恐れもある。値付けも同様。他社と価格を日々見比べ、差異がないかを確認している。

楽天での購入者には、初めて高級腕時計を買う顧客が多いように思う。楽天が入り口となり、2本目以降は、自社サイトや実店舗を訪れて購入するという顧客も多い。楽天は、新規の入り口になってくれている。

2021年はさらに品ぞろえを強化していきたい。在庫数が多ければ、検索でも優位に立てる。

バイヤーが、ニーズや在庫を確認しやすくなるよう、社内オペレーションも見直す予定だ。

必要数を簡単に算出できるシステムを構築することで、適正な在庫を維持できるようにしていきたい。


【<総力特集>楽天SOY2020】受賞63店に直撃取材!『コロナ禍の成長戦略』を聞く
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