2021.02.25

【eBay Japan新代表に聞く】「Qoo10」の2020年取引高は20%台後半の成長 「らしさ」さらに磨く

今年1月に代表取締役に就任したジャヒョン・グ氏


メインの若年層へさらに訴求

今後の戦略として「Qoo10」の強みをさらに磨く方針を明らかにした。

「いくら頑張ってもアマゾンの機能や楽天の経済圏には勝てない。他社が持っていない商品や経験をどのように提供できるかを、真剣に考えていかないといけない」(同)と語る。

強みのコスメはさらに強化する。単価の高いブランドコスメの取り扱いも強化する。ファッションは、メーンターゲットである若い顧客層が望んでいるアイテムをさらに拡充する。

海外商品の取り扱いが多い点も「Qoo10」の特徴だが、海外から日本に配送する商品は、到着まで時間がかかるという課題がある。顧客の体験を改善するため、外部の物流専門会社との提携などを探る。

「アマゾン、楽天と比べて機能では劣っていても、ワクワク感や楽しい買い物ができる場所というイメージを提供できるのが『Qoo10』のユニークなところだと思う。その価値をさらに追及するため、何ができるかを考えている。第2四半期か第3四半期(2021年4~9月)には何かしら発表できると思う」(同)と話す。

2018年にeBayが「Qoo10」を運営するジオシス(現eBay Japan合同会社)を買収してから3年が経過し、「Qoo10」の取引高は2倍になったという。具体的な取引高は開示していないが、3000億円には達していないという。

今後はさらにローカライズを進め、日本の事情に合わせた施策を展開していく方針だ。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事