2021.02.19

「楽天市場」、年間売上30万円未満は退店?!「契約更新基準」導⼊の狙いは?

楽天は2月12日、「楽天市場」に「契約更新基準」を導⼊すると発表した。「契約更新基準」として『1年間の流通⾦額が30万円以上となった場合』契約を更新するという。1年間の流通金額が30万円未満となった場合でも、『Eラーニングコンテンツの受講完了』『(物流サービスや共通の送料込みラインなど)「楽天市場重要施策」への参画』を果たせば、契約更新できるという。 

楽天は、「楽天市場」においてさらに多くのユーザーのニーズに応えるマーケットプレイスへと成⻑を遂げることを⽬的に、契約更新時に「契約更新基準」を新たに導⼊するという。「契約更新基準」導入に伴い、出店規約の改定を予定している。規約を含む詳細は2021年3⽉に案内する予定。規約の適⽤開始は2021年6⽉頃、「契約更新基準」に基づく契約更新を開始するのは2022年6⽉以降を予定している。

「契約更新基準」では、①『1年間の流通⾦額が30万円以上』 ②『Eラーニングコンテンツの受講完了』 ③『「楽天市場重要施策」への参画』--のいずれかの基準を満たすことで、出店契約を更新できるようにする。

Eラーニングコンテンツは、売上アップのための商品ページの作成⽅法やイベント活⽤⽅法、楽天のルールやサービス、重要施策についての理解を深めてもらう内容だという。

『「楽天市場重要施策」への参画』は3通りある。①「楽天NATIONS BASICプログラム」の修了 ②「楽天が提供する物流サービス」の導⼊ ③「共通の送料込みライン」適⽤対象店舗(39ショップ)への変更--のいずれか1つ以上への参画をもって基準を満たしたものとする。

楽天店舗向けのコンサルタントは、「(低コストで出店できる)エンパワーメントプランの管理コストが高いため、同プランの店舗を減らしたいのだと思う。エンパワーメントプランはAmazon対策で作った店舗数を減らさないためのプランだと聞いている。ただ、規約にも載っていないプランなので、いずれなくなる可能性もあると思う。今回の契約更新基準はその布石だと考えている」と分析している。

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