2021.02.14

木の実で作ったアパレル「KAPOK KNOT」、「Makuake」で応援購入総額3000万円超の人気

「KAPOK KNOT」のコート

KAPOK JAPANは、東南アジアに自生する木の実「カポック」由来の繊維を使ったファッションブランド「KAPOK KNOT」を展開している。「KAPOK KNOT」は、「地球の持続可能な未来を考える」アパレルブランドだという。クラウドファンディングサービス「Makuake」で、カポックを使用した商品を2回販売した際の応援購入総額が累計3000万円以上となるなど、大きな支持を集めている。

カポックの繊維は中が空洞であるため、コットンの約8分の1の重さで、非常に軽量だという。さらに、湿気を吸って暖かくなる「吸湿発熱」という性質も備えている。

「一見薄いコートをさっと一枚羽織っているだけに見えるのに、ダウン並に暖かい」といった機能性が好評だという。木の実を使用しているため、ダウンコートのように大量の羽毛は不要。木の伐採すら必要としないエシカルさも支持されている。

カポックを使用したコートの予約販売を2019年10月に「Makuake」で開始した際には、開始9分で目標金額を達成。最終的には目標を3453%上回る約1700万円の支持が集まった。2020年9月にもマクアケで予約販売を再度実施。目標金額を1555%上回る約1550万円が集まった。

同ブランドは従来、アパレルの素材開発から商品企画・生産までを一貫して手掛ける、1947年創業の双葉商事が運営していた。2019年に同事業が、KAPOK JAPANとして独立したという。

カポックを使用した商品は、双葉商事が大手繊維メーカーと共同で開発した。現在は双葉商事が製造した商品をKAPOK JAPANに卸供給している。

KAPOK JAPANは、カポックの商品を実際に体感できるショールームも期間限定で展開している。現在コロナの影響で予約制にしているが、1月分の予約は満員だという。

2020年11月からは、自社ECサイトで試着を申し込めるサービス「Try KAPOK On」を始動した。「ECサイトで商品を購入したいが、サイズやカラーが似合うか不安」という顧客に向け、送料負担のみで試着ができるサービスを提供している。同サービスを利用した人のほとんどが、そのまま購入に至るという。

2020年10月には、サステイナブルな消費に感度の高い米国で、自社ECサイトを開設しテスト販売をスタートした。


深井喜翔社長

「今後もカポックという素材を通して、ファッションを楽しむことと、サステイナブルな選択を行うことを両立できるライフスタイルを、世界に向けて提案していく」(深井喜翔社長)としている。


「KAPOK KNOT」
https://kapok-knot.com/

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