【記者コラム】テレワークのランチの味噌汁

先日、アサヒビールのグループ会社の、アサヒグループ食品を取材し、21年の事業戦略について聞きました。アサヒグループ食品では、コロナ禍で、「アマノフーズ」ブランドの即席のみそ汁の需要が伸びているそうです。アマノフーズはもともと通販で成長してきた食品のブランドですが、アサヒグループ食品の傘下に入ったのを機に、スーパーなどの店頭でもアマノフーズの商品を見かけるようになりました。コロナ禍の中で、通販でも店頭でも、前年比約10%増のペースで売り上げが伸びているそうです。

通販の即席のみそ汁業界では現在、アマノフーズのほかに、世田谷自然食品や茅乃舎も売り上げを拡大しています。

テレワークがメインで、今や過程でランチ調理係を拝命している記者の私には、即席のみそ汁の需要が伸びる理由が、とてもよく理解できます。妻と2歳の子供のランチを、私が毎日用意するのですが、「みそ汁が足りないな」といつも思っていたからです。おかずは日曜日に作り置きした5~6品を冷蔵・冷凍しておいて平日に出すのですが、みそ汁は冷凍にするわけにもいきません。「仕方ないか」と思いつつも、なんだかさみしい気がしていました。

コロナ禍になってからは、「世の中でヒットしているものの半分くらいは、自分が日々抱えている課題に当てはまるなぁ」と、取材しながら考えています。