2021.01.22

【DX特集〈「Bカート」導入事例〉】 丸冨士、製菓・製パンの原材料の卸を展開 BtoB専用の設計が魅力

倉石匡啓社長

丸冨士は、製菓・製パンの原材料や包装資材、厨房機器の卸売りを手掛けている。全国のメーカーから仕入れた製菓・製パン材料を届ける「材料事業」と、加工製造する機械の販売などを行う「機械事業」を両輪に事業を展開する。

丸冨士は1957年に創業。倉石匡啓社長は3代目で、3年前に社長に就任した。長野県から新潟県、群馬県の一部地域を自社配送エリアとして、洋菓子店やパン屋、土産品工場へ原材料などを配送している。

新規開拓の営業は倉石社長が行い、営業社員3人、配送スタッフ5人がルート営業などを担当している。長野市内に構える本社兼物流倉庫から毎日午前と午後の2回、商品をピッキングし、自社配送トラックでルート配送する流れだ。

新たな取引先の多くは独立開業のケースが多く、これまで培ってきたノウハウを生かし、材料などの販売だけでなく開業サポートも担う。倉石社長は「機器の価格が下がるなど開業までのハードルが低くなり、ここ数年、パン屋などの独立の案件は増えている」と話す。

倉石社長の就任と同時に3年前にコーポレートサイトを刷新。サイトからの集客を強化したほか、卸売り専用のECサイト「marustock(マルストック)」を立ち上げて販路を全国に広げている。現在は売れ筋商品を中心に約1000品目を掲載している。

従来はFAXや電話、配送スタッフが対面で受注するケースが中心だった。営業する際もメーカーが制作した商品カタログを使っていたが、「自前の商品資料を作りたかった」(倉石社長)ことから、日々刷新ができるECサイトの立ち上げを決めたという。


工場の様子

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